ビザと入国

中国ビザの種類まとめ――L・M・Z、自分はどれを取ればいいか

L、M、Z、Q、S――中国の普通ビザ16種類を旅行者向けに整理しました。そもそもビザが必要かどうかの振り分けから、ビザのシールにある入国有効期限と1回あたりの滞在日数の読み分けまで説明します。

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中国のビザは L、M、Z、Q1、S2 とアルファベットが並んでいて、どれが自分の旅に当てはまるのか分かりにくくなっています。ただ、旅行者の多くは、そもそもビザを取らずに入国できます。このページは二つの役割を持っています。最初に、ビザが必要かどうかを三つの質問で振り分けます。そのうえで、ビザが必要な方に向けて、アルファベットの体系、観光用の L ビザ、そしてパスポートに貼られたビザのシール(査証シール)の読み方を説明します。

まずここから――ビザが要らない場合があります

30日以内の滞在なら、日本のパスポートはビザが要りません。中国は現在、日本を含む50カ国の普通旅券所持者を対象に、観光、商用、親族訪問、交流訪問、通過が目的で30日以内の滞在であれば、ビザを免除しています。当てはまる方は、アルファベットの話は読み飛ばして構いません。対象国と条件はビザ免除入国の解説で最新の内容をご確認ください。

第三国へ乗り継ぐだけですか。24時間以内の乗り継ぎで、空港などの指定された乗り継ぎ区域から出ないのであれば、国籍を問わずビザは不要です。空港の外に出たい場合は、240時間のトランジットのビザ免除が使えるかもしれません。

どちらにも当てはまらない場合はどうすればよいですか。その場合はビザが必要です。30日を超えて滞在する予定の方も同じで、ビザ免除の対象国のパスポートであっても、渡航前にビザを用意しておく必要があります。自分がどれに当たるか分からないときは、国籍別の早見表を見ればひと目で分かります。

Airport corridor with three abstract directional signs pointing different ways

アルファベットの意味

中国の法令は、普通ビザを渡航目的ごとに16種類に分けています。条文そのものは出入国管理条例に載っています(公式の条文・中国語)。旅行者に関係が深い順に並べると、次のとおりです。

種類対象
L観光――一般的な旅行者向けのビザ。団体旅行には団体 L ビザが発給されます
M商業・貿易活動
F商業目的以外の交流、訪問、視察
G中国を通過する場合
Q1 / Q2中国籍の人、または中国の永住資格を持つ外国人の家族――長期の家族同居(呼び寄せ)は Q1、短期の訪問は Q2
S1 / S2中国で働く・学ぶ外国人の家族と私的な用事――長期は S1、短期は S2
X1 / X2就学――長期は X1、短期は X2
Z就労
J1 / J2記者――常駐は J1、短期の取材は J2
R高度人材と、緊急に必要とされる専門人材
C国際輸送の乗務員と同行する家族
D永住

覚えておくと分かりやすいパターンがあります。文字のあとに付く数字は、長期と短期の区別です。「1」は長期の滞在で、入国後に居留許可の手続きが必要になるのが普通です。「2」は短期の訪問です。

観光で使うのは L ビザ

休暇で行くのにビザが必要なら、選ぶ文字は L です。L は観光のためのビザで、個人にも、団体旅行の形でも発給されます。申請の進め方、必要書類、かかる日数は申請ガイドで順を追って説明しています。

L ビザは、国籍とその国との取り決めによって、1回だけ入国できるもの、2回入国できるもの、あるいは何年にもわたって何度でも入国できる長期有効の数次ビザとして発給されることがあります。自分がどれを申請できるかは、申請のときにビザセンターで表示される案内をご確認ください。ただし、長期有効の数次ビザでも変わらないものが一つあります。1回あたり滞在できる日数です。これはビザのシールの別の欄に書かれた数字です。次で読み方を説明します。

Finger pointing at date fields on a stylized visa sticker in a passport

ビザのシールの読み方――入国有効期限、入国回数、滞在日数

ビザの三つの欄で、できることがほぼ決まります。ここを取り違えると、入国のときに本当に困ります。

「ENTER BEFORE」(入国有効期限)は、そのビザを使って入国できる期限です。「ENTRIES」は、何回に分けて入国できるかという回数です。「DURATION OF EACH STAY」は、旅行者が最も読み違える欄です。1回の入国につき滞在できる日数の上限で、入国のたびに数え直します。ビザが何年有効であっても、1回ごとの滞在はこの欄に印字された日数までです。

この滞在日数は、あとから手続きをするときの基準にもなります。中国国内で滞在を延長した場合、その延長が効くのは今回の入国だけです。入国できる回数が増えるわけでも、ビザの入国有効期限が延びるわけでもありません。延長した期間の合計は、もともとビザに記載されていた滞在期限を超えることはできません。

目的別――どの文字を取ればいいか

休暇で行き、ついでに友人にも会う――L です。商談、工場見学、展示会――M です。中国国籍の家族に会いに行くなら Q2、上海で働くパートナーを訪ねるなら S2 です。中国語を1学期学ぶなら、短期のコースは X2、学位を取る長さの就学は X1 です。現地で職に就くなら Z で、これは雇用主と一緒に進めます。地域限定の例外も一つ知っておくと役に立ちます。旅程が海南島の中だけで完結する場合は、61カ国を対象とした制度によってビザが不要になることがあります。

よくある質問

通過(G)ビザとトランジットのビザ免除は同じものですか?

別のものです。どちらかを選ぶ関係になります。トランジットのビザ免除は申請の要らない入国審査上の手続きで、対象国の旅行者が第三国へ向かう途中で使えます。一方の G ビザは、通過のために取得する正式なビザです。免除の枠に当てはまらないとき――国籍が対象外である、滞在が免除の時間枠より長くなる――に申請するものです。対象国のパスポートをお持ちなら、必要のない G ビザの申請料を払ってしまう前に、トランジットの解説をご確認ください。

ビザ免除で入国して、商談に出ても大丈夫ですか?

大丈夫です。商用は、30日間のビザ免除が認めている目的にはっきり含まれています。展示会や見本市への参加も対象です。ただし、就労はできません。中国で実際に働く場合は、事前に Z ビザを用意する必要があります。会議、交渉、現地視察までは問題ありません。報酬を受け取る職に就くのは対象外です。

10年ビザを持っています。1回あたり何日滞在できますか?

ビザのシールの「DURATION OF EACH STAY」欄に書かれている日数のとおりです。10年というのは入国できる期間の長さであって、滞在できる長さではありません。入国するたびに日数の数え直しが始まり、その上限がこの欄の数字です。これを超えて滞在すると、ビザの有効期限がどれだけ残っていても不法滞在にあたり、実際に処罰の対象になります。ある1回の滞在をもっと延ばしたい場合は、延長の手続きの話になります。次の質問をご覧ください。

発給されたあとで、ビザの種類や滞在日数を変更できますか?

ビザに印字された条件は変えられません。ビザそのものを書き換える手続きはないからです。現実的な選択肢は二つです。すでに中国国内にいて今回の滞在をもう少し延ばしたい場合は、期限が来る前に延長を申請できます。延長が効くのは今回の入国だけで、もともと印字されていた滞在期限を超えることはできません。手順は延長ガイドにまとめています。渡航の目的そのものが変わったとき――観光のつもりが就職が決まった、など――は、正しい種類でビザを取り直すことになります。変更の手続きではありません。

まとめ

  • まず振り分けから。30日のビザ免除の対象国ならビザは不要、第三国への乗り継ぎならトランジットの制度、どちらでもなければ申請します。
  • 文字は渡航の目的に対応します。休暇は L、商用は M、就労は Z。文字のあとの数字が長期と短期を分けます。
  • ビザのシールでは、入国有効期限は「いつまでに入国できるか」、1回あたりの滞在日数は「どれだけ留まれるか」です。この二つを混同しないでください。

ビザが必要な方は申請の手順へ進んでください。ビザ免除の制度が使える方は、ビザ免除の解説が次に読む記事です。

最終更新:2026年8月

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