宿泊

中国の宿泊施設タイプ完全ガイド:ホテル・ホステル・民宿・サービスアパート

五つ星ホテルからホステル、民宿、サービスアパートまで、中国の宿泊施設の仕組みを徹底解説。外国人を受け入れられる施設の見分け方と、知らないと困る宿泊届出(公安届出)ルールも詳しく説明します。

11 分で読めます 1009 閲覧

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。これらのリンクを通じて購入された場合、追加費用なしで少額のコミッションを受け取ることがあります。これは無料の旅行ガイドの作成を支援するために使われます。

中国の宿泊施設は、国際的な五つ星ホテルからリーズナブルなビジネスホテル、ホステル、家族経営の民宿、長期滞在向けのサービスアパートまで、あらゆる種類が揃っています。外国人旅行者にとって最も重要な問題は、快適さや価格よりも「どの施設が外国人を合法的に受け入れられるか」と、義務化されている宿泊届出(公安届出)の手続き方法です。近年ルールは緩和されてきており、政府機関は正式にホテルが外国人を断ることを禁止しましたが、地方の小さなホテルでは対応が遅れている場合もあります。このガイドでは、各宿泊施設の種類、特徴、選び方を詳しくご説明します。

A composite of accommodation types in China: a modern high-rise hotel, a budget hotel chain entrance, a hostel common room, and a traditional courtyard guesthouse

⚠️ 必読:すべての宿泊に関わる重要ルール「宿泊届出(公安届出)」

中国に滞在する場合、宿泊先を必ず警察に届け出る義務があります。これを宿泊登記(住宿登记, zhùsù dēngjì)と呼び、中国の「出入国管理法」第39条に基づき、すべての外国人に適用されます。

日本人旅行者が特に注意すべきポイントをまとめました。

ホテル宿泊の場合(手続き不要)

ホテルに宿泊する場合は、フロントがチェックイン時にパスポートをスキャンして自動的に届出を行います。旅行者が別途手続きをする必要は一切ありません。これが、初めて中国を訪れる方にホテルが最もおすすめされる最大の理由です。

ホテル以外に宿泊する場合(要注意)

友人宅、短期レンタル、一部の民宿などホテル以外に宿泊する場合は、到着後24時間以内に旅行者本人またはホスト(宿泊先の主人)が最寄りの警察署または派出所で届出を行う必要があります。国家移民管理局によると、警察署・地域の交番・外国人サービスステーションで手続きができ、「12367」移民ホットラインへの電話でも相談可能です。

⚠️ 重要警告:届出を怠ると法律違反になります。初回は警告処分の場合もありますが、悪質な場合は1,000〜5,000人民元(RMB)の罰金が科せられます。宿泊先が届出を代行してくれるか必ず事前に確認してください。民泊の場合は、誰がどのように届出を行うか具体的に確認しましょう。

便利な新制度:オンライン届出が可能に

河北省・遼寧省・浙江省・湖北省・広西・重慶・四川省の7省市では、移民管理局のウェブサイトまたは「12367」ミニプログラム(微信のミニアプリ)を通じて、ホテル以外の宿泊でもオンラインで届出ができるパイロットプログラムが導入されています。対面届出と同等の法的効力があります。もちろん、全国どこでも対面での届出も引き続き利用できます。

※居留許可を持ち、登録済みの住所に戻る場合は再届出は不要です。ただしビザ(査証)での滞在者は、場所を移動するたびまたは再入国するたびに届出が必要です。詳しくはホテル予約と宿泊届出の完全ガイドをご覧ください。

ホテル:ほとんどの旅行者にとって最適な選択肢

ホテルは最もシンプルで安心な選択肢です。宿泊届出を代行してくれ、英語対応スタッフがおり、国際的な予約プラットフォームから簡単に予約できます。

中国のホテル星格付け制度について

中国には国が定めた公式のホテル星格付け制度があり、1つ星から5つ星(最高位は「白金五星」)まであります。現行の国家標準はGB/T 14308-2023(2023年改訂版)で、5つ星は国家レベルの機関が審査し、4つ星以下は省・市レベルで審査されます。この制度は文化和旅游部(文化観光部)傘下の「全国旅游標準化技術委員会」が管轄し、中国旅遊飯店業協会が策定に参画しています。

実用的なポイント:

  • 星格付けの有効期間は5年間(以前は永続的でした)
  • 新規開業ホテルは1年間の「暫定」星格付けを申請できます
  • 1つ星以上の格付けホテルは、館内の案内表示とサービス情報を中国語と英語の両方で掲示し、英語でサービスを提供できることが義務付けられています
💡 ポイント:星格付けはあくまでも目安です。優れたブティックホテルや国際ブランドホテルの中には、あえて政府の星格付けを取得していないところもあります。逆に、星が多くても実際の部屋のコンディションが期待を下回ることも。予約プラットフォームでの最新ゲストレビューも必ず確認しましょう。日本語レビューがある場合は特に参考になります。
A gilded five-star rating plaque displayed in a Chinese hotel lobby

エコノミー・中級チェーンホテル

中国には大規模な国内チェーンホテル市場があります。主要なチェーンを以下にまとめます。

チェーン名中国語名特徴
ハンティン(Hanting)汉庭全国展開、清潔で安価
ホームイン(Home Inn)如家ビジネス客に人気
7デイズイン(7 Days Inn)7天最安値クラス
グリーンツリー(GreenTree)格林豪泰コスパ重視
ジンジャン(Jinjiang)グループ锦江多ブランド展開
ファジュ(Huazhu)グループ华住多ブランド展開

これらは清潔で信頼性が高くリーズナブルですが、主要都市以外では英語表示や英語対応スタッフが不十分な場合があります。部屋は機能的ですが、広さは限られています。

以前はこれらのチェーンの一部が「涉外资质(外国人受け入れ資格)がない」として外国人を断るケースがありました。しかし2024年に、公安部・商務部・国家移民管理局が資格を理由に外国人を断ることを禁止する通達を発出しました。さらに同年7月には7省庁合同の通知が出され、現金・外国カード・モバイル決済への対応改善も義務付けられました。

⚠️ 注意:政策上は禁止されていますが、地方の小規模ホテルでは担当スタッフが最新情報を知らず、断られることがまれにあります。国際的な予約プラットフォーム(外国人受け入れが保証されている)を使うか、特に地方の小都市では予備の宿泊先を念頭に置いておきましょう。

外国人がホテルを予約する方法

国際旅行者向けの予約プラットフォームを利用すると、外国人の受け入れが確認済みの宿泊施設を英語インターフェースで予約でき、国際クレジットカードでの支払いも可能です。

  • Trip.com:英語24時間サポート、Visa・Mastercard・Apple Pay対応で初心者に最適
  • Booking.com:中国全土をカバー、外国人レビューも豊富
  • Agoda:アジア圏に強く、中国の宿泊施設も充実

Booking.comで中国のホテルを検索・予約する際は、外国人ゲストからの高評価レビューでフィルタリングすると失敗が少なくなります。

💡 日本人旅行者向けヒント:到着前または到着直後に、アリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)を外国カードに紐付けて設定しておきましょう。中国ではQRコード決済が主流で、ホテルでの支払いはもちろん、食事・交通・観光など日常のあらゆる場面でスムーズに使えます。ただしトラブルに備えて、少額の人民元(RMB)現金も持ち歩くことをおすすめします。

ホステル:バジェット旅行者・一人旅に最適

ホステルは中国でも広く普及しており、バックパッカーの聖地や主要都市を中心に充実しています。ユースホステル中国(YHAチャイナ)だけで27省・地域に約200施設を展開し、会員カードの発行と公式サイトからのオンライン予約が可能です。YHA以外にも、陽朔(Yangshuo)・大理(Dali)・麗江(Lijiang)・成都(Chengdu)・西安(Xi'an)などを中心に多数の独立系ホステルがあります。

ホステルの特徴

  • 格安ドミトリーベッドまたはシンプルな個室
  • 英語対応スタッフ(国際旅行者向けのため、英語力が高いことが多い)
  • 共用ラウンジやキッチン
  • ツアーや交通手配のトラベルデスク
  • 他の旅行者との交流や現地情報収集に最適

宿泊届出については、認可を受けたホステルはホテルと同様にチェックイン時に代行処理します。非常に小規模または非公式な施設の場合は、事前に確認してください。

💡 ヒント:ホステルの料金は都市や季節によって大きく異なります。地方の小都市のドミトリーベッドは、西安や上海の中心部にある個室よりはるかに安くなります。料金は常に変動するため、ネット上の古い情報ではなく予約プラットフォームの最新料金を必ず確認してください。

民宿(Mínsù)と中国のAirbnb事情

民宿(みんしゅく)とは?

「民宿(mínsù)」は、中国版B&Bまたはゲストハウスとも言える存在で、古民家を改装した宿や中庭のある伝統的な建物が多く、水郷地帯・雲南省・山岳エリアなどの景勝地や農村部に特に多く見られます。素朴な雰囲気のものからスタイリッシュなブティック系まで幅広く、標準的なホテルとは異なる、その土地らしい体験ができます。

注意点:認可を受けた民宿はホテルと同様に宿泊届出を代行しますが、非公認・無認可の施設では外国人の受け入れ体制が整っていない場合があります。予約前に必ず以下の2点を確認してください:

  • ※ 外国人パスポートでの受け入れが可能か
  • ※ 宿泊届出の代行・サポートをしてくれるか

代行できない場合は、到着後24時間以内に自分で最寄りの警察署に届出に行く必要があります。

Airbnbはどうなった?

Airbnbを利用したことがある方はご注意ください。Airbnbは2022年半ばに中国本土のすべての物件掲載を終了し、国内短期レンタル市場から撤退しました

Airbnbに代わる中国の国内プラットフォームは以下の通りです:

プラットフォーム名中国語名外国人対応
途家(Tujia)途家要確認
小猪(Xiaozhu)小猪要確認
美団民宿(Meituan BNB)美团民宿要確認
蟻短租(Ant Short Rent)蚂蚁短租要確認

これらは主に中国語インターフェースで、国内旅行者向けのプラットフォームです。外国人パスポートでの予約可否や英語対応について、事前に必ず確認してください。初めて中国を訪れる短期旅行者には、国際的な予約プラットフォームで認可済みのホテルや民宿を予約する方が確実です。

A traditional courtyard guesthouse (minsu) in a scenic Chinese town with wooden architecture and lanterns

サービスアパート:長期滞在者向け

数日ではなく数週間〜数ヶ月の滞在を検討している場合(出張・長期訪問・ゆっくり旅など)、サービスアパートは有力な選択肢です。ホテルと同様のサービス(清掃・フロント対応・ジムなど)が付いた完全家具付きアパートで、長期在住者や駐在員向けに設計されています。Ascottなどの国際ブランドが上海などの主要都市に展開しており、中国全土で10万棟以上のホテル・サービスアパートが国内予約プラットフォームに掲載されています。

エコノミーホテルより1泊あたりの料金は高めですが、同水準のラグジュアリーホテルよりは安く、長期滞在割引が適用されることも多いです。認可済みサービスアパートはホテル同様に宿泊届出を代行するため、民泊に比べて手続きの手間がかかりません。

宿泊施設タイプ比較表

外国人旅行者にとって重要な観点で各タイプを比較しました。

タイプおすすめの用途料金目安届出代行英語対応
高級ホテル(4〜5つ星)快適な旅・出張・特別旅行高めあり確実
中級・エコノミーチェーンリーズナブルで安心な宿泊低〜中あり都市による
ホステル節約旅行・一人旅・交流目的最安値あり(認可施設)概ね良好
民宿(mínsù)個性的な宿・景勝地・農村低〜高(様々)認可施設は可・要確認様々
サービスアパート長期滞在・出張中〜高あり概ね良好
国内短期レンタル現地体験(上級者向け)低〜中多くは自己手続き限定的
⚠️ ご注意:料金は都市の規模(一線都市か地方都市か)や季節によって大きく異なります。上の表はあくまでも相対的な比較です。実際の料金は必ず予約プラットフォームで最新情報を確認してください。

どのタイプを選ぶべきか?

🏨 初めて中国を訪れる方・1〜3週間の旅行者

国際的な予約プラットフォームで予約したホテルが最もシンプルでストレスの少ない選択肢です。宿泊届出を代行し、クレジットカードが使え、英語サポートも受けられます。節約したい場合は中級チェーン、快適さを重視する場合は4〜5つ星ホテルを選びましょう。

🎒 節約旅行・一人旅の方

ホステルはコストパフォーマンスに優れ、他の旅行者と交流したり現地の情報を得たりするのに最適です。英語対応スタッフも多く、初めての中国一人旅でも安心して利用できます。

🌿 景勝地・地方の雰囲気を味わいたい方

認可済みの民宿は個性的な滞在体験ができ、中国の伝統的な建築や暮らしに触れられます。ただし、外国人パスポートの受け入れ可否と宿泊届出の手続きについて事前に必ず確認してください。

🏢 長期滞在・出張者の方

サービスアパートは広い空間と生活感のある設備を提供し、民泊と異なり宿泊届出の手続きも不要です。ホテルと民間賃貸の中間として最適です。

どのタイプを選んでも、最終的な判断基準はほぼ同じです:宿泊届出を代行してくれるか、外国人パスポートを確実に受け入れてくれるか。この2点がクリアできれば、後は予算と好みで決めればOKです。

日本人旅行者がよく陥る誤解・注意点

※ 日本人に多い誤解リスト:
  • ❌「ホテルのチェックインは日本と同じ流れだろう」→ ✅ パスポート原本の提出が必須。コピーは不可
  • ❌「Airbnbが使える」→ ✅ 2022年に中国本土から撤退済み
  • ❌「クレジットカードで全部払える」→ ✅ モバイル決済(アリペイ・WeChat Pay)が主流。カード不可の店舗も多い
  • ❌「星格付けが同じなら日本と同じ品質」→ ✅ 中国の格付け基準は日本とは異なるため、レビューで実態を確認
  • ❌「民泊は届出不要だろう」→ ✅ 届出は全外国人に義務付けられており、施設側か自分で行う必要あり

まとめ

中国の宿泊施設は種類が豊富で、外国人旅行者も多くの選択肢から選べます。重要なポイントを整理します:

  • 🏨 ホテル:宿泊届出を自動代行、英語対応充実。初心者に最もおすすめ
  • 🛏️ ホステル:最も安く旅行者フレンドリー。英語対応◎
  • 🏡 民宿:個性的な滞在体験が可能。外国人受け入れと届出対応を必ず事前確認
  • 🏢 サービスアパート:長期滞在に最適。届出代行あり
  • 📵 Airbnb:中国本土では2022年より使用不可。国内プラットフォームは中国語のみが多く上級者向け

次のステップ:ホテル予約と宿泊届出の完全ガイドで具体的な手続きの流れを確認し、到着前にアリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)のモバイル決済を設定しておきましょう。旅行初日からスムーズに過ごせます。予約前には必ず最新の料金と外国人受け入れ可否を確認してください。

WaysChina アプリ

最終更新日:2026年6月

他の言語で読む

WaysChina アプリを入手

オフラインガイド、通貨換算、必須フレーズなど — すべてポケットに。

iOS・Android向け無料