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中国でのホテル予約と宿泊届出(公安届出)完全ガイド

外国人が中国でホテルを予約する方法、チェックイン時の宿泊届出(公安届出)の手続き、アパートや知人宅に滞在する場合の自己申告手順を、ステップごとにわかりやすく解説します。

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中国でのホテル予約自体はそれほど難しくありませんが、初めて訪れる旅行者が戸惑いがちなポイントが2つあります。「すべてのホテルが外国人を受け入れているわけではない」という点と、「滞在するすべての場所で公安への宿泊届出(公安届出)が必要」という点です。「公安届出」という言葉を聞くと身構えてしまうかもしれませんが、ホテルに滞在する場合はフロントスタッフがチェックイン時に自動的に手続きをしてくれるので、特別な対応は不要です。注意が必要なのは、賃貸アパートや知人宅など、ホテル以外に宿泊する場合です。このガイドでは、外国人旅行者が予約・チェックイン・自己申告をスムーズに行うための情報をまとめています。

※日本人旅行者の方は特に、「宿泊届出を自分でやらなくていいのか」「パスポートの扱いはどうなるのか」という点が気になるかと思います。順を追って詳しく説明しますので、ご安心ください。

Foreign traveler handing a passport to a hotel front desk clerk for check-in registration in China

外国人はどのホテルでも泊まれるの?

かつて中国では、外国人が宿泊できるホテルは「涉外饭店(shèwài fàndiàn)」という特別なライセンスを持つ施設に限定されていました。しかしこの制度は現在廃止されています。北京では2003年に撤廃され、その後他の地域も追随し、現在は法律上「外国人専用許可ホテル」というカテゴリーは存在しません。

さらに最近では、中央政府がこの方針の徹底を強化しています。2024年5月、公安部・商務部・国家移民管理局が連名で「ホテルはライセンスがないという理由だけで外国人の宿泊を拒否してはならない」と明示しました。2024年中頃には7省庁が共同で、地方当局や予約プラットフォームに対し「資格要件」を盾に外国人旅行者の受け入れを拒むことや、宿泊届出・支払い手続きの妨げとなることを禁止する通達を出しています。

つまり制度上はどのホテルにでも泊まれるはずですが、実際にはビジネスホテルの中でも予算重視のチェーン店、小規模な民宿、一部のゲストハウスなどで、外国人の受け入れを断るケースがまだ残っています。これは外国人への悪意ではなく、ほとんどの場合は実務上の問題です。小規模な施設ではパスポート情報のスキャン・登録システムに対応したスタッフや機器がなかったり、入力ミスによる罰則を懸念したりして、手間を避けようとする傾向があります。

💡 ポイント: 解決策はシンプルです。到着後ではなく、予約前に外国人受け入れ可否を確認しておくことです。大手予約プラットフォームで「外国人受け入れ可」のフィルターを使って検索すれば、深夜にフロントで断られる、という事態を避けられます。

外国人が確実に泊まれるホテルの予約方法

予約の手段は大きく2つに分かれます。使い慣れた国際的なプラットフォームと、中国国内のプラットフォームです。国内プラットフォームの方が掲載物件数は圧倒的に多いですが、日本語対応などの利便性では国際プラットフォームが優れています。

主要予約プラットフォーム比較

プラットフォームメリット注意点
Trip.com中国最大級のホテル掲載数、多言語・多通貨対応、国際クレジットカード使用可、外国人受け入れ可否の表示あり(物件による)小規模物件も多数掲載されているため、外国人受け入れ可否は個別に確認推奨
Booking.com / Agoda使い慣れたインターフェース、無料キャンセル対応物件が多い、欧米系旅行者に使いやすい中国の中小都市は掲載が少ない場合あり、外国人受け入れ可否の表示が必ずしも正確でない
国内アプリ(美団・携程など)最安値、全物件を網羅中国語のみ、外国人受け入れ可否の確認が困難、支払いにアリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)が必要

多くの旅行者にとって最も使いやすいのは Trip.com です。中国最大級のホテル掲載数を誇り、多言語・多通貨に対応、Visa・Mastercardも利用可能で、外国人受け入れ可能な物件を絞り込む検索フィルターも使えます。使い慣れたインターフェースを希望する場合は Booking.com も便利です(無料キャンセル対応が充実)。ただしどちらの場合も、予約確定前に対象ホテルが外国人パスポート保持者を受け入れているかを必ず確認してください。

💡 ポイント: 迷ったときは予約アプリのメッセージ機能でホテルに直接「外国人(日本人)の宿泊は可能ですか?(是否接待外宾?)」と一言確認するのが確実です。一度の確認で後々のトラブルを防げます。
Hotel booking app on a phone screen showing China hotels and a foreign-guest filter option

チェックイン時の手順(宿泊届出について)

ここで中国の宿泊届出(公安届出)ルールが適用されますが、ホテル滞在であればフロントがすべて代行してくれます。「出入国管理法」に基づき、ホテルは外国人宿泊者を登録し、その情報を地元公安機関(警察)に報告する義務を負っています。手続きはフロントで行われます。

チェックインの流れ(標準的な手順)

  1. パスポートを提示する。すべてのホテルでオリジナルのパスポートが必要です。コピーやスマートフォンの写真では受け付けてもらえません。スタッフが写真ページと入国スタンプまたはビザをスキャン・撮影します。(香港・マカオ・台湾の方は、パスポートではなく各種入境許可証が必要です)
  2. ホテルが公安システムに情報をアップロードする。これが「宿泊届出(公安届出)」(住宿登记、zhùsù dēngjì)の実態です。手続きは自動的に行われ、数分で完了します。旅行者は何もする必要はありません。
  3. 支払いとデポジット。多くのホテルでは事前決済またはデポジットが必要です。3つ星以上のホテルでは国際クレジットカードが使えることが多く、アリペイ(支付宝)・WeChat Pay(微信支付)はほぼ全施設で対応しています。現金も利用できますが、最近はQRコード決済が主流です。クレジットカードのデポジットは多くの場合、引き落としではなく一時的な与信枠の確保(オーソリ)となります。
  4. 宿泊登録票を受け取る。「临时住宿登记表(臨時宿泊登記票)」という小さな用紙をもらってください。ホテルのスタンプとチェックイン・チェックアウト日が記載されています。
⚠️ 注意: この宿泊登録票は必ず保管してください。ビザの延長申請や居留許可の取得時に提出を求められる場合があります。写真に撮っておくと安心ですが、紙の原本も手元に置いておきましょう。

※ デポジットの金額やクレジットカードのオーソリが解放されるまでの日数はホテルによって異なり、全国一律のルールはありません。「数日以内に解放される」という口コミも多いですが、ホテルの裁量によるため、タイミングが重要な場合はチェックイン時に確認するとよいでしょう。

Temporary residence registration slip from a Chinese hotel with stamp and check-in dates

ホテル以外に宿泊する場合の自己登録手続き

多くの旅行者が見落としがちなのがこの部分です。賃貸アパート、Airbnbのような民泊、友人・知人の自宅など、ホテル以外に宿泊する場合は、自分自身(または宿主)が宿泊届出を行う義務があります。代わりに手続きしてくれるフロントスタッフがいないからです。

国家移民管理局の規定によると、ホテル以外に宿泊する外国人は、入居後24時間以内に地元公安機関へ届け出なければなりません。本人でも宿主でも手続きが可能です。

罰則は実際に存在しますが、金額は比較的軽微です。国家移民管理局の宿泊登録規定によれば、未届出の場合、警告および最大2,000人民元(RMB)の罰金が科される可能性があります。短期旅行者が速やかに手続きを完了した場合にここまで発展することはまれですが、数日ではなく数週間滞在する場合は特に、きちんと対応することをおすすめします。

派出所での対面手続き

最も一般的な方法は、滞在先の管轄地域にある派出所(pàichūsuǒ)に出向くことです。多くの都市では、地域の警察詰所や外国人サービスセンターでも手続きできます。持参するものは以下のとおりです:

  • パスポート(原本。有効なビザまたは入国スタンプがあるもの)
  • 住所の証明書類:物件が持ち家の場合は不動産証明書、賃貸の場合は賃貸契約書、知人宅の場合は宿主の身分証明書と物件関連書類
  • 宿主など代理人が手続きを行う場合は、その人物の有効な身分証明書も必要

必要書類は都市によって若干異なります。たとえば上海では、その場で書面による申告書に署名することで、住所証明書類の提出を省略できる場合があります(ただし虚偽の申告をした場合、以後この特例は使用不可となります)。

💡 ポイント: 良心的な宿主や大家さんであれば、この手続きに慣れていることがほとんどで、一緒に付き添ってくれるか、自身で代行してくれます。賃貸の場合は、到着前に「宿泊届出は誰が行うのか」を確認しておくと、入居後24時間以内の手続きをスムーズに進められます。

オンライン登録(新しい選択肢)

中国では現在、ホテル以外の宿泊に対するオンライン登録システムが導入されつつあります。これにより、派出所に出向く必要がなくなります。国家移民管理局は現在、河北・遼寧・浙江・湖北・広西・重慶・四川の7省・直轄市・自治区でパイロット運用を行っており、今後全国展開が予定されています。オンライン登録は対面手続きと同等の法的効力を持ちます。

登録は国家移民管理局の公式サービスチャンネル(政府サービスウェブサイト、「12367」アプリ、WeChat(微信)ミニプログラム、またはアリペイ(支付宝)ミニプログラム)から行います。身元確認を完了後、「外国人サービス」の宿泊登録モジュールで手続きを進めます。宿泊者・宿主のどちらでも申請可能です。同じ住所への初回登録は宿主の協力のもとで行うことが多いですが、過去に同住所で登録済みか自己所有の物件の場合は単独でも手続きできます。英語での公式説明は国家移民管理局のウェブサイトに掲載されています。

⚠️ 注意: オンライン登録は段階的に導入されているため、現時点ですべての地域で利用できるわけではありません。渡航先がパイロット地域に含まれているか、事前に必ず確認してください。対応していない場合は、対面での手続きを24時間以内に行う計画を立てておきましょう。渡航前に最新のパイロット対象地域リストを確認することをおすすめします。
Foreigner registering accommodation at a local police station service counter in China

ホテルの支払い方法

支払いで戸惑う旅行者も少なくありません。以下のポイントを押さえておきましょう:

  • 国際クレジットカードは中級〜高級ホテルであれば使えることが多いですが、小規模な施設ではアリペイ(支付宝)・WeChat Pay(微信支付)・現金のみの場合があります。
  • モバイル決済が最もスムーズです。アリペイ(支付宝)・WeChat Pay(微信支付)はいずれも海外カードとの連携が可能になっています。ただし上限額に注意が必要です。WeChat Pay(微信支付)の場合、海外カード利用時の1回あたりの上限は約6,000人民元(RMB)で、月間・年間の累計上限もあるため、長期滞在や高額ホテルでは上限に達する可能性があります。渡航前に10分ほどかけて設定しておくことをおすすめします。
  • 現金(人民元)もホテルでは使用できます。バックアップとして少額を持参しておくと安心です。ただし日常的な中国での支払いはQRコード決済が主流です。

設定方法の詳細は、アリペイ(支付宝)を海外カードで使う方法およびWeChat Pay(微信支付)を海外カードで使う方法のガイドをご参照ください。

よくある質問(FAQ)

チェックインのたびにパスポートを提示する必要がありますか?

はい、必要です。法律上、ホテルは本人確認書類の確認と宿泊者登録が義務付けられているため、チェックイン時にオリジナルのパスポートが必須です。コピーやスマートフォンの写真では受け付けてもらえません。

予約済みなのにホテルに断られた場合はどうすればよいですか?

2024年の通達により「特別なライセンスがないことを理由に外国人を断ることはできない」と明示されていますが、それでも断られるケースは残っています。最善の対策は、予約前に外国人受け入れ可否を確認しておくことです。万が一トラブルになった場合は、国家移民管理局が運営する24時間対応の多言語ホットライン「12367」に電話してアドバイスを求めることをおすすめします。公式の苦情申請手順が一本化されているわけではないため、まず12367へ相談するのが現実的な対応です。

香港・マカオ・台湾の人は手続きが違いますか?

基本原則は同じで、宿泊時に登録が必要です。ただし香港・マカオ・台湾の居住者はパスポートではなく各種入境許可証を使用し、書類の様式も異なります。ホテルでのチェックイン時はフロントが通常通り手続きを行います。

チベット・新疆など特定地域への旅行はどうなりますか?

一部の地域では、外国人の旅行・宿泊に関する追加ルールが設けられており、規定が変更される場合もあります。信頼できる最新情報の提供が難しいため、渡航前に現地の正規旅行会社または関係当局に最新の要件を必ず確認してください。

ホテルのチェックインにどれくらい時間がかかりますか?

通常は5〜15分程度です。混雑時やスタッフが登録システムに不慣れな場合は、もう少し時間がかかることがあります。パスポートをすぐに取り出せる状態にしておき、予約確認書をスマートフォンに表示しておくとスムーズです。

日本人旅行者がよく勘違いしていること

以下の点は、日本人旅行者から特によく聞かれる誤解です:

  • 「宿泊届出は警察に疑われているからではないか」→ 違います。すべての外国人宿泊者に一律に適用される行政手続きです。
  • 「パスポートをホテルに預けなければならないのか」→ スキャン後は返却されます。長時間預ける必要はありません。
  • 「登録票は使い道がないから捨ててよいか」→ ビザ延長などで必要になる場合があります。必ず保管してください。

まとめ

ホテルに滞在する場合、宿泊届出(公安届出)はフロントがすべて代行してくれます。オリジナルのパスポートを提示し、デポジットを支払い、発行される宿泊登録票を保管しておけば大丈夫です。重要なのは、ルールはホテルだけでなく、アパートや民泊・知人宅にも適用されるという点です。ホテル以外に宿泊する場合は、入居後24時間以内に派出所での手続きまたはオンライン登録(対象地域のみ)が必要です。外国人受け入れ可能なホテルを絞り込める予約プラットフォームを利用し、渡航前にアリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)を設定しておけば、ほとんどの手間を事前に解消できます。何か問題が起きた場合は、英語対応可能な12367ホットライン(24時間対応)に電話してください。

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最終更新日:2026年6月

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