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中国のバジェット旅行は、実際にとても安くて快適です。ただし、外国人旅行者が予約前に必ず理解しておくべき重要なポイントが一つあります。それは、すべての格安ホテルが外国人を合法的にチェックインさせられるわけではないという点です。
中国の法律では、宿泊施設は外国人ゲストの滞在を地元の公安(警察)に届け出る義務があります。一部の小規模・格安施設では、そのシステムが整っていなかったり、手続きを誤ることを懸念したりして、外国人の受け入れを断るケースがあります。ただし、大手チェーンホテルや有名ホステルのほとんどは外国人ゲストへの対応が整っています。どこを選べば良いか、そして到着前にどう確認するかを知っておけば問題ありません。
このガイドでは、安心して予約できるチェーンホテル、中国のホステルの現状、リアルな価格帯、そして初訪問者がつまずきやすい予約・宿泊届出の手続きについて詳しく解説します。

外国人の宿泊に関わる「宿泊届出(公安届出)」ルール
中国に滞在するすべての外国人は、宿泊先を地元の公安に届け出る義務があります(住宿登记 / 宿泊届出(公安届出))。ホテルに宿泊する場合は、ホテル側がチェックイン時に自動的に手続きを行い、24時間以内に届け出てくれます。旅行者がすることはパスポートを提示するだけです。
友人宅や一部の短期レンタルなど、登録ホテル以外に宿泊する場合は、滞在者自身が24時間以内に最寄りの公安局(警察署)に届け出る必要があります。このルールは出入国管理法第39条に明記されています。
このルールがバジェット旅行者に影響する理由は明確です。外国人を登録できないホテルは、予約確認済みであっても、フロントで入室を断ることがあります。
なお、近年は制度面での改善が進んでいます。2024年には商務部を含む政府7部門が、ホテルが「外国人受け入れ資格がない」という理由で外国人ゲストを拒否してはならないという公式措置を発表しました。しかし、ルールと現実は必ずしも一致しません。2025年の西安・唐代城区周辺の調査では、500メートル圏内の52軒のホテルのうち、外国人を受け入れられると答えたのは15軒のみで、そのうち格安ホテルはわずか2軒でした。
安心して予約できる格安チェーンホテル
バジェット旅行者にとって、大手チェーンホテルが最も安全な選択肢です。統一された品質基準、清潔な客室、交通至便な立地が特徴で、大手グループは外国人ゲスト受け入れと国際クレジットカード決済に対応しています。
客室は一般的に15〜25㎡で、エアコン、テレビ、基本的なアメニティ、電気ケトル、24時間フロント対応、荷物預かりサービスが備わっています。フロントスタッフの英語力は限られますが、翻訳アプリを使えば十分コミュニケーションが取れます。

主要格安ホテルチェーン一覧
| グループ | 格安ブランド | 目安価格(1泊) | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 華住(Huazhu) | 漢庭(Hanting)、Hi Inn、イビス(Ibis)、オレンジ(Orange)、JI Hotel | 約¥3,000〜12,000円 | アプリ予約画面で全国籍対応を明記。国際クレジットカード利用可 |
| 錦江(Jinjiang) | Vienna、Lavande、Xana、James Joyce Coffetel、7 Days Inn(7天) | 約¥3,500〜12,000円 | 全国1,000軒以上展開 |
| 首旅如家(BTG Homeinns) | 如家(Home Inn) | 約¥3,000〜9,000円 | 全国2,000軒以上。外国カードでの決済に完全対応 |
※価格は第三者予約サイトの参考価格です。季節や都市によって変動しますので、予約時に実際の料金をご確認ください。
7 Days Inn(7天酒店)は中国で最も広く展開している格安ブランドの一つで、2005年に広州で創業し、現在は錦江グループ傘下として全国数千カ所に展開しています。
ホステル・バックパッカー向け宿泊施設
中国のホステル事情は10年前と比べると縮小しています。家賃の上昇やブティックホテルへの転換が相次ぎ、YHAチャイナのネットワーク内のホステルは2025年時点で70軒を下回る水準まで減少しました。それでも、主要観光都市には良質なホステルが存在し、特にソロトラベラーにとっては最も安く泊まれる選択肢です。
ホステルの料金目安
| 宿泊タイプ | 最低価格 | 平均価格 | 最高価格 |
|---|---|---|---|
| ドミトリーベッド | 約¥450円〜 | 約¥1,350円 | 約¥15,000円 |
| 個室 | 約¥2,100円〜 | 約¥8,000円 | 約¥43,000円 |
※北京の有名ホステルのドミトリーベッドは1泊¥3,000〜4,200円からが目安です。祝日・連休シーズンはさらに高くなります。予約時に最新料金を必ずご確認ください。
ホステルは基本的に外国人ゲストを歓迎しており、有効なパスポートとビザ(または居留許可証)でチェックインできます。ただし、チェーンホテルと同様の注意点があります。小規模な個人経営のホステルでは外国人の宿泊届出に対応していない場合があるため、国際ゲスト受け入れを明記しているホステルを選び、支払い前にメッセージで確認しておきましょう。
予約方法と受け入れ確認の手順
利用する予約プラットフォームの選択が重要です。外国人ゲストを受け入れている施設をフィルタリングできるサービスを使いましょう。
- Trip.com:英語インターフェースとアプリ、24時間英語カスタマーサービス対応、国際クレジットカード(Visa、Mastercard、Apple Pay)利用可。中国ホテル予約において最も外国人にやさしいプラットフォームです。ただし、個々の施設が外国人パスポートに対応しているかは別途確認してください。
- Booking.com / Agoda:各掲載施設のポリシー欄にある「受け入れ可能なゲスト」の項目を確認してください。全国籍対応と記載があれば問題ありません。「中国国籍のみ」「中国本土在住者のみ」と記載されている施設は避けましょう。
- Hostelworld:ホステルのフィルタリングと、外国人旅行者による最新レビューの確認に便利です。レビューにはチェックインがスムーズだったかどうかの情報が含まれていることが多いです。
英語サポートつきでホテルとホステルをまとめて検索するには、多くの旅行者がホテルにBooking.com、ドミトリーにHostelworldを活用しています。どちらも直近のゲストレビューでチェックイン時のトラブル情報を確認できます。
支払い方法とデポジットについて
大手チェーンホテルとほとんどのホステルでは国際クレジットカードが使えるようになっていますが、モバイル決済も設定しておくと便利です。外国人ユーザーにはアリペイ(支付宝)が使いやすく、Visa、Mastercard、JCBなどの国際カードをリンクすることができます。WeChat Pay(微信支付)も国際カードに対応しています。取引上限額や手数料は場合によって異なるため、旅行初日に少額決済でテストしておきましょう。
中国のほとんどのホテルでは、チェックイン時に返金保証付きのデポジット(預かり金)が必要です。現金またはカードで支払い、チェックアウト時に返金されます。金額は施設によって異なりますが、数百元(人民元(RMB))程度が一般的です。デポジットの領収書は必ず保管しておきましょう。返金の際に必要です。
料金を抑えるための旅行時期の選び方
中国には明確な繁忙期と閑散期があります。
| 時期 | 料金傾向 | 備考 |
|---|---|---|
| 4月〜10月 | 高め(繁忙期) | 観光シーズン |
| 11月〜3月 | 安め(閑散期) | 一般的に宿泊費が下がる |
| 春節(1〜2月) | 非常に高い | 冬でも繁忙期扱い。直前は特に高騰 |
| 10月の国慶節(黄金週間) | 非常に高い | 全国的に移動・宿泊料金が急上昇 |
日程に余裕があれば、閑散期や中間期(肩の季節)の旅行を検討することで、宿泊費を大幅に節約できます。
ビザなしで中国に入国する場合、240時間(10日間)トランジットビザ免除制度が現在55カ国の国民を対象に、複数の入国港で利用できます。短期滞在や乗り継ぎ旅行に便利な制度です。最新の対象国・入国港については、渡航前に公式ビザサービスセンターのFAQでご確認ください。
日本人旅行者が特に注意したいポイント
- パスポートは常に携帯:チェックイン時はもちろん、滞在中も身分証明書として必要になる場合があります。コピーだけでは不十分なケースがあるため、原本を持ち歩くことをおすすめします。
- VPNの準備:中国ではグレート・ファイアウォールにより、Google、LINE、Instagram、X(旧Twitter)などが使用できません。渡航前に信頼できるVPNをインストールしておきましょう(中国国内でのVPNダウンロードは困難です)。
- SIMカードの準備:現地でSIMカードを購入するか、日本出発前に中国対応のeSIMを用意しておくと通信費を節約できます。
- アリペイ(支付宝)の事前設定:日本のクレジットカードをリンクしておくと、ホテルや観光地での小額決済がスムーズです。現金(人民元(RMB))も少額持参しておくと安心です。
- トイレについて:大手チェーンホテルは洋式トイレが完備されています。観光地によっては和式(しゃがみ式)トイレの場合があります。携帯用のウェットティッシュや個包装のティッシュを持参すると便利です。
まとめ:中国格安宿泊の鉄則
中国での安心・格安宿泊には、大手チェーンホテルを基本として選びましょう。漢庭(Hanting)、如家(Home Inn)、JI Hotel、7 Days Inn(7天)などをTrip.comなどの英語対応プラットフォームから予約するのが最もおすすめです。交通アクセスの良い清潔な客室に、1泊¥3,000〜9,000円程度が目安です。
最安値と旅仲間との出会いを求めるなら、主要都市のホステルも有効な選択肢です。ただし、ネットワークは以前より縮小しています。
大手チェーン以外を選ぶ場合は、到着前に施設が外国人の宿泊届出(公安届出)に対応しているか必ず確認すること——この一手間がほぼすべてのトラブルを防ぎます。閑散期に旅行し、アリペイ(支付宝)を予備の決済手段として設定し、チェックイン時はパスポートをすぐ出せるよう準備しておきましょう。
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最終更新日:2026年6月
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