華東

上海3日間モデルコース完全ガイド

外灘、豫園、フランス租界、浦東エリアを効率よく巡る上海3日間モデルコース。各移動に使う地下鉄路線番号を全て記載。日本人旅行者向けの実用情報も充実。

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上海の魅力を凝縮した3日間があれば、植民地時代の歴史的ウォーターフロント、明代の古典庭園、緑豊かなフランス租界の路地、そして対岸に林立する超高層ビル群まで、この街の「見どころの核心」をしっかり体験できます。このモデルコースはエリアごとにまとめているため、移動距離を最小限に抑えながら徒歩観光を最大限に楽しめます。また、各乗り換えに使う地下鉄路線番号を明記しているので、初めての方でも安心です。

ペース配分は現実的に設定しています。たくさんのスポットを訪れながらも、ランチやカフェでゆっくり座る時間も確保できます。3日目はご希望に合わせてカスタマイズ可能です。テーマパーク(上海ディズニーランド)、水郷古鎮(水の街)、またはゆったりした午前のどれかをお選びいただけます。

このコースの移動手段の軸となるのが上海地下鉄です。車内は清潔で、駅名は英語表示もあり、運賃は1回3〜6人民元(RMB)程度とリーズナブルです。乗り方は、アリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)のQRコードを改札のスキャナーにかざすのが最も便利です。自動券売機でも購入できます(英語表示あり)。短期旅行であれば交通ICカードを買わなくても問題ありません。

3 day Shanghai itinerary highlights: the Bund, Yu Garden, and Pudong skyline
💡 ベストシーズン:歩き回るなら、春(3〜5月)か秋(9〜11月)が最も快適です。夏は高温多湿、冬は湿気が多く寒いですが、それほど凍えるほどではありません。10月第1週(国慶節の連休)は国内観光客が急増するため、混雑を避けたい場合はこの時期を外すのがおすすめです。

【1日目】外灘・豫園・南京路

1日目は上海の「これぞ上海」という定番エリアを歩きます。人民広場の東側に広がる歴史的な中心部は、スポットが密集しているため、基本的に徒歩で回れます。地下鉄の利用は1回だけです。

午前:外灘(ワイタン)

まず訪れるのは外灘(Wàitān)。1920〜30年代に建てられたヨーロッパ様式の銀行・商社の建物が立ち並ぶ歴史的な川沿いの遊歩道です。誰もが目当てにするのは、黄浦江の対岸に広がる浦東エリアのスカイライン。東方明珠タワー(テレビ塔)を背景に超高層ビル群が並ぶ絶景です。

遊歩道を北から南へ歩いて、写真を撮りながら30〜40分ほどかけてゆっくり散策しましょう。早めに行くのがポイントです。午前中盤になると遊歩道は混み合い、週末は肩と肩が触れるほどの混雑になります。また、浦東を撮影するなら午前中の方が光の条件が良好です。

アクセスは地下鉄2号線または10号線「南京東路(East Nanjing Road)駅」下車、川の方向へ徒歩約5分です。

The Bund promenade in the morning with the Pudong skyline across the Huangpu River
💡 日本人旅行者へのヒント:外灘の遊歩道は日中は非常に混雑します。写真撮影のためにも、朝8時前後の到着をおすすめします。早朝は太極拳をする地元の方々の姿も見られ、上海の朝の風景を楽しめます。

午前後半:豫園と旧市街

外灘の南端から徒歩約15分(または10号線1駅「豫園(Yuyuan Garden)駅」)で豫園(Yùyuán)に到着します。1500年代に造られた明代の古典庭園で、仮山(かさん)、鯉が泳ぐ池、東屋(あずまや)、そして「邪気は直進するため曲がれない」という言い伝えを持つ九曲橋が見どころです。庭園の入場料は約40人民元(RMB)です。

庭園を囲む豫園商城は、伝統的な建物が並ぶショップとおやつの屋台のゾーンです。観光地化されていて混雑しますが、上海の路上グルメを試せる絶好のスポット。最も有名なのは小籠包(シャオロンパオ)です。元祖の「南翔饅頭店」は常に長い行列ができていますが、近くに同じ小籠包を売る屋台も多くあります。

💡 小籠包の食べ方:中に熱いスープが入っています。まず皮に小さな穴を開けてスープをすすり、それから食べましょう。一口でそのまま食べると口の中をやけどする危険があります。日本でも「小籠包」として知られていますが、本場上海の小籠包はスープの量が格別です。

午後:南京路と人民広場

東南京路(南京東路)へ戻りましょう。上海最大のメインショッピングストリートで、人民広場(Rénmín Guǎngchǎng)まで約1.2kmにわたる歩行者天国です。チェーン店やお土産屋が多く並び、ネオンサインのきらめきと人々の活気が「ザ・上海」という雰囲気を演出しています。

人民広場近くには上海博物館(無料)があります。体力に余裕があればぜひ。ただし、通常は事前のオンライン予約が必要で、夕方には閉館します。早めに確認しておきましょう。

夜:夜の外灘に再訪することを強くおすすめします。浦東の高層ビルがライトアップされ、背後の歴史的建造物もフラッドライトで照らされる上海随一の夜景は、完全無料で楽しめます。

【2日目】フランス租界・田子坊・新天地

2日目はペースを落として、上海で最も散策が楽しいエリアへ。旧フランス租界(Fǎ Zūjiè)はプラタナス並木の通り、低層のビラ(洋館)、カフェ、個性的なブティックが続くエリアです。「これを見なければ」という特定の観光スポットはありませんが、街並みそのものが魅力です。

Plane-tree-lined street in Shanghai's former French Concession

午前:フランス租界の街歩き

地下鉄1号線・10号線・12号線「陝西南路(South Shaanxi Road)駅」で下車して歩き始めましょう。武康路(Wùkāng Road)とその周辺が最も美しいエリアです。1920年代建築のアイアン形(三角形の先端が特徴的な)建物武康大楼(Wukang Mansion)はこのエリアで最も撮影スポットとして人気の建物です。

このエリアはあまり詳細に計画を立てすぎないのがおすすめです。木陰の続く通りを気の向くままに歩き、気になったカフェや雑貨店に立ち寄ってみてください。上海在住の日本人も多く暮らすエリアで、日本語メニューのある飲食店も散在しています。

昼:田子坊(ティエンズーファン)

田子坊(Tiánzǐfāng)は、石庫門(シクメン)と呼ばれる上海伝統の石の門を持つ里弄(路地)住宅を改装した、ギャラリー・クラフトショップ・バー・カフェが迷路のように詰まったエリアです。路地は狭く本当に迷路のよう。少し迷子になりながら探索するのも楽しさのひとつです。観光地化されて混雑しますが、建築は本物で、ランチとショッピングには最適のスポットです。最寄り駅:地下鉄9号線「打浦橋(Dapuqiao)駅」

Narrow shikumen lanes of Tianzifang lined with small shops and cafés

午後:新天地(シンティエンディ)

田子坊から少し歩くか地下鉄1駅北上すると新天地(Xīntiāndì)があります。こちらも石庫門の里弄住宅を利用したエリアですが、ここは高級レストランやナイトライフ向けにリノベーションされています。田子坊の雑然とした活気とは対照的に、洗練されて落ち着いた雰囲気です。コーヒーを飲んだり早めのディナーを楽しんだりしながら、上海が歴史的建造物をいかに再活用してきたかを体感してください。最寄り駅:地下鉄10号線・13号線「新天地(Xintiandi)駅」

💡 ホテル選びのヒント:フランス租界エリアはホテルの拠点として最適です。多くのレストランやカフェに徒歩圏内でアクセスでき、地下鉄で1日目・3日目のエリアへも容易に移動でき、夜はバンドや陸家嘴よりも静かです。春・秋シーズンはブティックホテルやサービスアパートメントがすぐに埋まるため、フランス租界周辺の宿泊施設を早めに確認しておくことをおすすめします。

【3日目】浦東エリア+お好みでカスタマイズ

3日目は対岸の金融地区・浦東(Pǔdōng)からスタートし、その後は2つのオプションから選べます。Aプランは上海ディズニーランド、Bプランは近郊の水郷古鎮「朱家角」への日帰り旅行です。

午前:陸家嘴と上海タワー

地下鉄2号線「陸家嘴(Lujiazui)駅」下車。改札を出るとすぐ超高層ビル群の真っただ中に立ちます。この3棟の超高層ビルが並ぶ景観は上海の象徴的な風景です。

ビル名高さ特徴
金茂大厦(ジンマオタワー)420m段階的な外観デザイン
上海環球金融中心(SWFC)492m頂部に四角い開口部、通称「栓抜き」
上海中心大廈(上海タワー)632m中国最高層ビル

上海タワーの118階展望台からの眺めは市内最高。チケット料金は約180人民元(RMB)で、週末は行列ができます。事前に入場時刻指定チケットを予約することをおすすめします。晴れた日には川の湾曲、対岸の外灘、地平線まで広がる市街を一望できますが、上海は霞や霧が多い都市でもあります。展望台に行く前に視界の状況を確認してから判断するとよいでしょう。

展望台に登らない場合でも、陸家嘴の高架遊歩道から超高層ビルを見上げるアングルの写真撮影を楽しめます(無料)。

Looking up at the Shanghai Tower and Lujiazui skyscrapers in Pudong
💡 入場券の事前購入:上海タワーや陸家嘴の各タワーの展望台チケットは、オンラインで時刻指定チケットを比較・購入することで、当日の長い行列を回避できることが多く、価格的にもお得な場合があります。日本語対応のチケットサービスの利用もご検討ください。

Aプラン:上海ディズニーランド

お子様連れの方や、テーマパーク好きの方には上海ディズニーランドがおすすめです。陸家嘴からは地下鉄2号線の終点「迪士尼(Disney Resort)駅」まで約40分です。1日あれば十分ですが、午前中に陸家嘴を観光した後に行くと半日しかありません。効率よく楽しむには、先にディズニーランドへ行き、夕方〜夜に陸家嘴の夜景を楽しむルート順がおすすめです。チケットは上海ディズニーリゾート公式サイトやチケットプラットフォームで事前購入し、営業時間と混雑情報も事前に確認しておきましょう。

Bプラン:朱家角水郷古鎮(水の街)

上海の喧騒とは全く違う景色を求めるなら、朱家角(Zhūjiājiǎo)がおすすめです。上海西部に位置するこの水郷古鎮は、石橋、細い水路、昔ながらの路地、ボート遊びが楽しめる運河の町です。都心からアクセスできる水郷古鎮の中で最も便利な場所にあります。地下鉄17号線「朱家角駅」(虹橋鉄道駅始発)で下車後、徒歩または路線バスで旧市街へ。半日〜終日を使って散策するのがちょうどよいです。

さらに時間に余裕があり、杭州の西湖や蘇州の古典庭園など江南地方を深く旅したい場合は、江南水郷ルートガイドを参考にして、複数の水郷古鎮を組み合わせた旅程を組むことができます。

Stone bridge and canal boats in Zhujiajiao water town near Shanghai

地下鉄路線 早見表

このモデルコースで使う主要な路線を一覧にまとめました。

目的地路線下車駅
外灘(バンド)2号線 / 10号線南京東路
豫園10号線 / 14号線豫園
フランス租界1号線 / 10号線 / 12号線陝西南路
田子坊9号線打浦橋
新天地10号線 / 13号線新天地
陸家嘴 / 上海タワー2号線陸家嘴
上海ディズニーランド2号線迪士尼(終点)
朱家角17号線朱家角

上海地下鉄の運行時間はおよそ午前5時30分〜6時から午後10時30分〜11時頃まで(路線により異なり、週末は深夜まで運行する路線もあります)。深夜の移動にはDidi(滴滴)などの配車アプリが便利です。現在の路線・運賃・運行時間は上海地下鉄公式サイトで確認できますが、Google マップや百度地図などのマップアプリの方が実用的です。

Shanghai Metro platform with a train and bilingual signage
⚠️ 注意事項:上海の地下鉄では、ホームに入る前に空港と同様のセキュリティ検査(手荷物のX線スキャン)があります。手続き自体は素早く行われますが、ラッシュアワー(朝7時30分〜9時30分、夕方17時30分〜19時30分頃)は電車・ホームともに大変混雑します。移動時間に1〜2分の余裕を持たせておきましょう。

地下鉄ルートの事前確認や、出発前の日程計画にはWaysChina アプリが便利です。上海の地下鉄オフラインマップと旅程プランナーが内蔵されており、地下でeSIMのデータが不安定な場合でも問題なく使えます。

上海3日間旅行の実用情報まとめ

支払い・お金について

  • モバイル決済の準備:アリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)に外国発行のクレジットカードを登録しておきましょう。地下鉄、屋台、チケットなどほぼ全ての場面でQRコード払いが使えます。現金より圧倒的に便利です。
  • 現金(人民元):万が一のためにある程度の人民元(RMB)は用意しておくと安心ですが、実際には使う機会はほとんどありません。
  • クレジットカード:高級ホテルや一部の百貨店では使えますが、屋台や小さな飲食店ではほぼ使えません。

事前予約が必要または推奨されるスポット

  • 上海博物館:事前オンライン予約が必要(無料)
  • 上海タワー展望台:週末は事前時刻指定予約を強く推奨
  • 上海ディズニーランド:公式サイトまたはチケットアプリで事前購入必須に近い
  • 人気レストラン(小籠包の名店など):開店前から並ぶか、予約可能なら事前に

歩き方・体力について

  • このコースは特に1日目・2日目に歩く距離がかなり多くなります。何よりも歩きやすい靴を優先してください。
  • 暑い季節は水分補給をこまめに。便利店(コンビニ)が至る所にあります。
  • 上海は日本と同様にトイレが比較的整備されています。地下鉄の駅や観光スポット内のトイレは清潔な場所が多いですが、念のためティッシュを持ち歩くと安心です。

天気と視界について

  • 上海のスカイライン観光は視界次第です。3日目が霞んでいる場合は、展望台を後回しにして水郷古鎮のプランに変更し、晴れた日に超高層ビルを楽しむのがおすすめです。
  • 天気予報アプリで「PM2.5」や「視程(視界)」の情報も確認しておきましょう。

インターネット・通信について

  • 地図アプリや決済アプリは問題なく使えますが、一部の西側のサービス(Google、LINE、Instagram など)はグレート・ファイアウォールによりブロックされています。
  • 中国対応のeSIMか、出発前にVPNを設定しておくと、情報収集や連絡に便利です。
  • 主要ホテルや多くのカフェではWi-Fiが利用可能です。

日本人旅行者が気をつけたい注意点

  • ※ 写真撮影禁止エリアが一部あります(軍事施設周辺など)。標識に注意してください。
  • ※ ゴミのポイ捨てや公共の場での大声は厳しく規制されています。
  • ※ タクシーに乗る場合は、行き先を中国語で書いたメモを見せるか、地図アプリで場所を示すとスムーズです。
  • ※ 上海博物館など多くの観光施設では、パスポートの提示が必要な場合があります。常に携帯しておきましょう。

まとめ:3日間でつかむ上海の「今」と「昔」

このモデルコースは、急ぎ足にならずに上海のエッセンスをしっかり体験できるよう設計しています。1日目は歴史的な外灘と旧市街、2日目はゆったりとしたフランス租界、3日目は近代的なスカイラインとお好みのオプション観光。エリアごとにまとめた行動で地下鉄を賢く活用し、詰め込みすぎないことが上海旅行を楽しむ秘訣です。上海という街は、急いでチェックリストをこなすよりも、ゆっくり街を歩く方が魅力が深まります。

4日目の余裕があれば、蘇州や杭州方面の水郷古鎮巡りへの延長が最もおすすめです。出発前に、モバイル決済の設定、時刻指定予約の確保、天気予報の確認を済ませておくと、3日目のプランをスムーズに変更できます。

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最終更新:2026年6月

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