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中国で人民元(人民币、rénmínbì。RMB や CNY とも表記)の現金を手に入れるなら、多くの方にとって一番よい方法は、中国に着いてから自分の銀行カードで ATM から引き出すことです。手元にまとまった外貨の現金があって両替したい場合だけ銀行の窓口を使い、空港やホテルの両替カウンターは、市内までのタクシー代など少額の緊急用と考えてください。出発前に日本で少し両替しておいてもかまいませんが、必ずしも必要ではありません。また、中国では日常の支払いの大半が Alipay(アリペイ)と WeChat Pay(ウィーチャットペイ)で済むため、必要な現金は思っているより少ないはずです。どれくらい現金が要るかは、中国で必要な現金の目安の記事で詳しく説明しています。
結論:まず ATM、まとまった額は銀行、空港は少額だけ
中国の中央銀行(中国人民銀行)は、旅行者向けに次の手段を挙げています。国際カードが使える ATM、認可を受けた両替業者、一部のホテルのフロント、銀行の支店、自動両替機で、到着した空港でも、その後の市内でも利用できます。両替ができる場所には、たいてい目立つ両替の表示が出ています。私たちのおすすめの使い分けは次のとおりです。
- 中国の ATM:現金の大部分はここで。24時間使え、書類は不要で、自分の口座から直接人民元を受け取れます。主なコストは日本の銀行側の手数料なので、出発前に確認しておいてください。
- 銀行の窓口:まとまった外貨現金の両替に。ドルやユーロ、日本円の現金をまとまった額で持ってきた場合は、銀行の支店が一番確実です。パスポートを持って行ってください。
- 空港・ホテルのカウンター:少額の緊急用に。便利ですが、レートは銀行や ATM よりはっきり不利なことが多いです。到着後の数時間に必要な分だけにしましょう。
- 日本での両替:お好みで。少額を用意しておくと到着時に安心です。それ以上両替する前に、日本の銀行のレートと中国の ATM で引き出した場合を比べてみてください。
日々の支払いでは、現金はあくまで予備です。出発前にカードを Alipay か WeChat Pay に登録しておき(海外カードで Alipay を使う方法と海外カードで WeChat Pay を使う方法を参照)、スマホ決済が使えない場所のために人民元を少し持っておきましょう。
荷造りの前に知っておきたい決まりが一つあります。人民元の現金は1人1回の出入国につき20,000元まで持ち込み・持ち出しができ、5,000米ドル相当を超える外貨現金を持ち込む場合は、入国時に書面で申告しなければなりません。出国時も、規定額を超える現金を持っている場合は、税関に書面で申告する必要があります。外貨現金の持ち出しには別の書類のルールがあるため、入国時に申告した額より多くの外貨現金を持って出国する予定なら、事前に銀行か税関の窓口で確認してください。ほとんどの旅行者は、これらの上限に近づくことはありません。入国・出国それぞれの税関の手順は、持ち物チェックリストと出国ガイドで説明しています。
銀行の窓口で両替する
まとまった額の外貨現金を両替するなら、銀行の支店が適しています。外国人旅行者の対応に一番慣れているのは中国銀行(Zhōngguó Yínháng)ですが、ほかの大手銀行でも両替できます。たとえば上海では、市政府が中国銀行、中国工商銀行(ICBC)、中国建設銀行、中国農業銀行、交通銀行、上海浦東発展銀行(SPDB)、興業銀行、招商銀行、中信銀行、スタンダードチャータード銀行、HSBC を両替サービスのある銀行として挙げています。ただし、すべての支店で両替できるわけではありません。上海市政府の銀行サービス案内では、支店の外に出ていることが多い緑色の「EXCHANGE」の表示を目印にするよう案内しています。
両替できる通貨
主要通貨なら問題ありません。たとえば中国建設銀行の四川省の支店では、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、カナダドル、スイスフラン、シンガポールドル、香港ドル、日本円の9通貨を両替できます。両替できるのは紙幣だけで、外国の硬貨は扱っていません。中国銀行はさらに幅広く、最大38通貨に対応しています。すべての支店が全通貨を扱っているわけではないので、あまり一般的でない通貨を両替しに行く前には、中国銀行(電話 95566)に問い合わせて確認してください。手持ちの通貨が主要通貨でない場合は、出発前に米ドルかユーロに替えておくか、ATM を使うほうが簡単なことが多いです。
持ち物と手続きの流れ
パスポートの原本を持って行ってください。写真やコピーでは受け付けてもらえません。少額の両替ならパスポートだけで足り、口座を開く必要もありません。外国人旅行者は、1日あたり10,000米ドル相当までの外貨現金を、パスポートだけで両替できます。1日に10,000米ドルを超える場合は、税関の確認印がある入国時の申告書か、その外貨現金を引き出した銀行の出金伝票も必要になります。そのため、多額の外貨現金を持ち込む場合は、到着時に申告して確認印のある申告書を保管しておきましょう。5,000米ドルを超える現金は、いずれにしても入国時に申告が必要です。
年間の上限もあります。外国人個人の両替は、1人あたり年間50,000米ドル相当の枠に数えられます。この枠に数えられないのは、人民元の使い道を証明する書類がある両替だけです。普通の旅行でこの額に近づくことはまずありません。
銀行での手続き自体はシンプルです。
- 番号札を取り、外貨を両替したいと係員に伝えます。英語が通じない場合に備えて、スマホのメモに「外币兑换」(wàibì duìhuàn、外貨両替)と書いておくと便利です。
- パスポートと現金を渡し、窓口で渡される用紙に記入またはサインをします。
- 受け取った人民元は、窓口を離れる前にその場で数えます。
- 両替の控え(兑换水单、duìhuàn shuǐdān)は保管してください。あとで余った人民元を外貨に戻すときに必要になることがあります。
紙幣はきれいなものを持って行きましょう。銀行は1枚ずつ確認するため、破れた紙幣、書き込みのある紙幣、とても古い紙幣は断られることがあります。営業時間は銀行や支店によって違い、短い時間しか開いていない支店や週末休みの支店も多いので、行く予定の支店の営業時間を地図アプリの店舗情報か銀行への電話で確認してください。

ATM で現金を引き出す
多くの旅行者にとって、人民元を手に入れる一番簡単な方法は ATM です。中国銀行の ATM は、海外で発行された銀聯(UnionPay)、Visa、Mastercard、JCB、American Express のカードに対応し、24時間使え、1回あたり3,000元まで引き出せます。これとは別にかかる手数料は、お使いのカードの発行銀行が決めます。最新の詳細は中国銀行の海外カード案内ページで確認できます。日本で発行された JCB カードも対象に含まれます。
ほかの銀行も使えます。中国建設銀行の四川省分行が出している案内では、海外で発行された銀聯、Mastercard、Visa、JCB のカードが挙げられていますが、American Express は含まれていません。また、案内の一部では支店内の ATM に限るとしているため、使う前に機械にお持ちのカードのロゴがあるか確認してください。貴州省では、省の外事弁公室が、中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行、交通銀行、招商銀行、上海浦東発展銀行、中国光大銀行、広発銀行を、海外カード対応の ATM がある銀行として挙げています。これらの銀行でもすべての ATM が対応しているわけではないので、機械にカードのロゴがあるか見てください。特に便利な機械もあります。たとえば北京のある中国工商銀行の支店には、Visa と Mastercard の利用者向けに10元札で出金できる ATM があり、少額の買い物に役立ちます。
ほかの銀行では、引き出し上限や現地でかかる手数料は、その銀行とカードの発行銀行が決めます。確定する前に ATM の画面をよく読んでください。政府は銀行に対し、外国人旅行者が国内外で発行されたカードで人民元を引き出せるよう ATM の改修を続けるよう求めており、海外カードに対応する機械は増えています。
機械が自国通貨(日本円など)での請求を提案してきたら(動的通貨換算、DCC)、人民元を選んでください。Visa のルールでは、機械は両方の金額、為替レート、上乗せ分を表示し、利用者に選ばせなければなりません。その情報が表示されない場合や、自国通貨での支払いを選ぶよう急かされていると感じた場合は、断るよう Visa は案内しています。
お使いの銀行の海外引き出し手数料が高い場合は、Wise のような旅行向けサービスのカードを出発前に用意しておく価値があります。現在の手数料と中国の ATM への対応状況は、アプリで確認してください。海外カードが中国でできること・できないことについては、中国で国際カードを使う方法をご覧ください。

空港とホテルの両替カウンター
税関を出るとすぐに両替カウンターが見えますし、フロントで両替できるホテルもあります。たとえば上海の2つの国際空港には両替サービスの窓口があり、地下鉄の虹橋空港第2ターミナル駅と浦東空港第1・第2ターミナル駅には試験的な両替所があります。中国銀行は空港や港、ホテルに自動両替機も置いていて、20種類の外貨を受け付け、人民元の現金で払い出します。国も、空港や港、外国人客の多いホテルで両替カウンターを増やす方針を示しています。
欠点はレートです。空港やホテルのカウンターは、銀行より5〜10%ほど不利なレートが一般的で、さらに定額の手数料がかかることもあります。お金を渡す前に、レートと手数料を聞くか、レート表を確認してください。ホテルや空港のカウンターの多くは中国銀行の代理として両替を行っており、そこでは1日10,000元相当まで、年間50,000元相当まで両替できます。この上限はドルではなく人民元建てなので、銀行の窓口で両替できる1日10,000米ドルよりかなり少なくなります。私たちのおすすめは、タクシー代、食事代、SIM カード代くらいだけをここで両替し、残りは市内の ATM で引き出す方法です。到着ロビーに中国銀行の ATM があれば、隣のカウンターより先にそちらを使うほうがたいてい得です。
為替レート表の見方
知っておきたいレートは2種類あります。1つ目は公式の基準値(中間価、中间价、zhōngjiān jià)です。中国人民銀行の権限のもとで、中国外貨取引センター(China Foreign Exchange Trade System)が毎日算出・公表しています。これは銀行間市場の基準で、窓口で実際に適用されるレートではありません。
2つ目は、銀行自身のレート表です。支店内の画面や銀行のウェブサイトに表示されています。中国銀行の外貨レート表では、各通貨を外貨100単位あたりの人民元で示しており、现汇买入价(スポット買い)、现钞买入价(現金買い)、现汇卖出价(スポット売り)、现钞卖出价(現金売り)、中行折算价(中国銀行の仲値)の5列があります。この表はあくまで参考で、実際に適用されるのは取引した時点のレートです。
自分に関係する数字の見つけ方は次のとおりです。「買い」「売り」は銀行側から見た言葉です。
- 外貨の現金を渡して人民元を受け取るとき:銀行があなたの紙幣を買う側なので、現金買いレート(现钞买入价、xiànchāo mǎirù jià)を見ます。この数字が、あなたの通貨100単位で受け取れる人民元の額です。
- 人民元を外貨の現金に戻すとき:銀行があなたに紙幣を売る側なので、現金売りレート(现钞卖出价、xiànchāo màichū jià)を見ます。買いレートより高く、その差が銀行の利ざやです。
- 「スポット」(现汇)の列は口座間でお金を動かす場合のもので、紙幣には当てはまりません。窓口では見なくてかまいません。
カウンターのレートが妥当かどうかは、同じ日の大手銀行のレート表にある現金買いレートと比べればわかります。差が小さければ普通です。差が大きければ、便利さのために余分に払っているということです。

路上の闇両替と偽札に注意
路上や店、個人のチャット経由での両替は、レートがよく見えても利用しないでください。個人間の外貨売買は中国では違法で、金額が大きい場合は外貨管理当局が利益を没収し、対象金額の30%以下の罰金を科すことができ、悪質な場合はさらに重くなります。旅行者にとって実際により大きなリスクは、札束に偽札や古い紙幣を紛れ込まされることです。
両替を銀行、ATM、公式の両替表示があるカウンターだけで行えば、この問題は起きません。銀行の窓口や ATM から出てくる紙幣は、すでに機械で確認されています。現金を扱うときは、次の習慣を身につけておくと安心です。
- お金は窓口で数える。窓口を離れる前に、係員の目の前で数えます。
- 紙幣をいったん受け取って返してくる人に注意する。本物の紙幣を受け取り、「この札は問題がある」と言って偽札を返してくる手口が知られています。自分の紙幣から目を離さないでください。
- 基本的な偽造防止の特徴を知っておく。人民元の紙幣には透かしのほか、触ってわかる特徴や目で見てわかる特徴があります。中国人民銀行がその案内を公表しているので、覚えておきたい場合は公式の説明を確認してください。
銀行の窓口で渡した現金の中から偽札が見つかった場合は、2人以上の職員があなたの目の前で没収します。偽の人民元札には偽造の印が押され、偽の外貨札は袋に封入されます。そのうえで没収の証明書が渡されます。本物だと思う場合は、その証明書を使って3営業日以内に書面で申請すれば、無料で鑑定を受けられます。旅行者を狙ったほかのお金の手口については、中国の観光客向け詐欺の記事をご覧ください。
出国前に余った人民元を外貨に戻す
使わなかった人民元は、市内でも出国前でも外貨に戻せます。たとえば中国建設銀行では、どの支店でもこの両替ができます。1日500米ドル相当まではパスポートだけで足り、それを超える場合は元の両替の控えも必要です。控えは両替した日から24か月間有効です。中国銀行のルールも大筋は同じで、元の控えは24か月間有効、1日500米ドル相当までは控えなしで戻せます。出国手続き後の出発エリアにある両替所では、控えなしの上限が1日1,000米ドル相当です。兑换水单は、帰国するまですべて保管しておいてください。
実際のポイントは次のとおりです。
- できれば市内で済ませる。滞在最後の丸一日のうちに銀行の支店で両替すれば、時間に余裕があり、空港のカウンターよりレートもよくなります。出発エリアの両替所は控えなしの上限が高く、予備の手段として役立ちますが、カウンターの営業時間はまちまちなので、出発直前まで残しておかないでください。
- 硬貨と小額紙幣は先に使い切る。硬貨は外貨に戻すのが難しく、少額なら並ぶ手間に見合わないことがほとんどです。
- 20,000元の上限を覚えておく。次の旅行のために人民元の現金を持ち帰る場合に関係します。
- 旅の終わりが近づいたら少額ずつ引き出す。人民元を大量に余らせるより、そのほうが楽です。
出国日のそのほかの流れ(買い物の免税手続きを含む)は、中国出国ガイドで説明しています。
よくある質問
両替は日本でするのと中国でするのと、どちらがよいですか?
多くの方には中国での両替をおすすめします。現地の ATM なら自分の口座から直接人民元を引き出せますし、まとまった外貨現金なら銀行の窓口が確実です。安心のために日本で少額を両替しておくのはかまいませんが、先に日本の銀行のレートを比べてみてください。複数の通貨でお金を持ち、1枚のカードで支払いたい場合は、Revolut のような旅行向け口座も選択肢です。頼りにする前に、現在の手数料と中国の ATM への対応状況をアプリで確認してください。
両替にパスポートは必要ですか?
銀行の窓口では必要です。外国人旅行者はパスポートで両替し、1日10,000米ドル相当まではほかの書類は要りません。コピーではなく原本を持って行ってください。ATM を使うだけならパスポートは不要です。
空港の両替カウンターは何時に開きますか?
営業時間は空港やターミナルによって違い、小さな空港のカウンターは夜に閉まることもあります。到着前に、空港のウェブサイトかアプリで到着ロビーのカウンターの営業時間を確認してください。深夜に到着する場合は、ATM を使う前提で計画しておくと安心です。中国銀行の ATM は24時間海外カードに対応しています。
中国本土で香港ドルや米ドルはそのまま使えますか?
基本的には使えません。中国本土の価格は人民元建てで、店やタクシー、券売機は人民元かスマホ決済を前提にしています。人民元の現金は法定通貨で、店側は受け取りを拒否できません。ただし、このルールは人民元についてのもので、外貨には当てはまりません。香港ドルや米ドルは先に銀行で両替するか、カードを使ってください。香港やマカオにも行く場合は、現地のお金事情を香港・マカオガイドで確認できます。
まとめ
人民元の大部分は中国の ATM で引き出しましょう。海外カードで一番確実なのは中国銀行の ATM です。まとまった外貨現金はパスポートを持って銀行の窓口で両替し、控えを保管してください。空港やホテルのカウンターは少額だけにし、機械に通貨を聞かれたら人民元を選び、路上の両替は避け、余った人民元は帰国前に市内の銀行で外貨に戻しましょう。出発前に、実際どれくらい現金が要るかを現金ガイドで確認し、Alipay か WeChat Pay を設定して、現金は予備にとどめておくのがおすすめです。
最終更新日:2026年10月
ファクトチェック済みの出典
- 公式 People's Bank of China 2 ページ
- Trip.com
- Remitly
- 公式 Chinese embassies and consulates
- 公式 China Customs
- 公式 Ministry of Commerce
- 公式 Beijing Capital International Airport
- 公式 Shanghai Municipal Government 2 ページ
他 8 件の出典を表示
- 公式 China Construction Bank (Asia)
- 公式 Bank of China 4 ページ
- 公式 wsb.guizhou.gov.cn
- 公式 Beijing Municipal Government
- 公式 mee.gov.cn
- 公式 myanmar.visa.com
- 公式 chinamoney.com.cn
- 公式 Chinese central government (gov.cn) 3 ページ
最終確認日: 2026-11-03
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