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短期の中国旅行なら、いちばん手軽なのは出発前に日本で購入・インストールしておく旅行用eSIMです。日本のSIMはそのまま入れておけば、銀行の認証コードも受け取れます。中国移動(China Mobile)、中国聯通(China Unicom)、中国電信(China Telecom)の中国SIMカードが向いているのは、滞在が長い人、中国の電話番号(+86)を求めるアプリを使う人、スマートフォンがeSIMに対応していない人です。中国SIMはパスポートを持って本人が窓口で購入します。大きな国際空港のいくつかでは到着エリアで販売しています。新しく始まった中国キャリアのeSIMは、旅行者にはほとんど使えません。iPhoneでは中国本土で販売された一部の機種しかインストールできず、それ以外の地域で買ったiPhoneでは使えないためです。

どの方法を選べばよいか
4つの方法の違いは3点です。中国の電話番号がもらえるか、GoogleやWhatsAppが追加アプリなしで使えるか、到着後にどれだけ手間がかかるか、です。
| 方法 | 中国の+86番号 | Google・WhatsApp・Instagram | 入手方法 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 旅行用eSIM(出発前に購入) | なし(データ通信のみ) | VPNアプリなしで使えたという旅行者が多い | オンラインで購入し日本でインストール、到着後にオン | eSIM対応スマホを持つ短期旅行者の大半 |
| 中国キャリアの物理SIM | あり | そのままでは使えない(中国の回線ではブロックされる) | パスポートを持って本人が空港カウンターかキャリアの店舗で購入 | 長期滞在の人、中国の番号が必要な人 |
| 中国キャリアのeSIM | あり | 中国の物理SIMと同じ | キャリアの店舗で手続き。iPhoneは中国本土で販売された一部機種のみで、それ以外の地域で買ったiPhoneは不可。Androidは店舗でご確認ください | 旅行者にはほぼ該当なし |
| 日本の契約のまま国際ローミング | なし(日本の番号のまま) | 旅行用eSIMと同じく、使えたという旅行者が多い | 日本のキャリアで設定をオンにする | ごく短い滞在、または料金を気にしない人 |
1〜3週間の旅行で初めて中国へ行く人には、旅行用eSIMをおすすめします。出発の1〜2日前にインストールし、日本のSIMも有効なままにしておけば、銀行のワンタイムコードも届きます。着いた時点で地図も配車アプリも使え、カウンターの列に並ぶ必要もありません。
次のような場合は、中国の番号を持っておくと役に立ちます。中国の公衆Wi-Fiは、たいてい中国の電話番号に届く認証コードでログインする仕組みで、海外のSIMではそのコードを受け取れません。1か月以上滞在する、公衆Wi-Fiに頼る予定がある、国内通話を安く済ませたい、という人は、中国SIMを追加で、または代わりに購入してください。
国際ローミングは手間がまったくかからない方法です。北京市政府の新規来訪者向けガイドは、家族や友人と連絡を取るいちばん確実な方法として国際ローミングを挙げつつ、料金が高くなることがあると注意しています。まず日本のキャリアの中国向け1日料金をご確認ください。
まとめると、スマホがeSIMに対応しているか確認し、出発前に旅行用eSIMをインストールし、認証コード用に日本のSIMもオンのままにしておきます。中国SIMは、現地の番号や長めのプランが必要なときだけ空港で買えば十分です。
外国人が中国のSIMカードを手に入れるには
中国の電話回線は、すべて実在する個人の名義で登録されます。2013年9月に施行された工業情報化部(MIIT)の携帯電話利用者の実名登録に関する規定により、キャリアは回線を開通する前に有効な身分証と本人の情報を求めなければならず、外国のパスポートも認められる身分証の一つです。身分証を見せない場合や他人の身分証を使う場合、キャリアは契約できません。中国のサイバーセキュリティ法も、携帯電話回線の開通にあたって同じく本人確認を義務づけています。
実際には、自分のパスポートを持って本人が窓口へ行く、ということです。
窓口での手続きの流れ
深圳市の公式英語ポータルは、キャリア店舗での手順を次のように説明しています。本人の有効なパスポートを持参し、番号とプランを選び、顔認証による実名登録を済ませ、サービス案内とネットワーク接続契約に署名します。そのあと、スタッフがSIMをスマホに入れて開通させてくれます。
窓口を離れる前に、電波が入っているか、モバイルデータでアプリが開くか、チャージ(充値)と残高確認のやり方が分かるかを確認してください。キャリアのメニューはほとんど中国語なので、チャージ画面をスタッフに見せてもらうと安心です。
店の看板に出ているキャリア名は、中国移动(China Mobile)、中国联通(China Unicom)、中国电信(China Telecom)です。3社とも外国人向けのプランを販売しています。都市を回る旅行なら、たいていの人はどの会社でも問題ありません。開いている窓口と、滞在日数に合うプランで選んでください。
「パスポート1冊で何枚まで買えるか」について。MIITは、同じ省内で同じキャリアの携帯番号をすでに5つ以上持っている人にはより厳しい確認を求めており、それ以降の新しい回線はキャリア直営店でしか開通できません。これは確認が厳しくなるというだけで、枚数の上限ではありません。1〜2枚買う旅行者には関係ありません。
購入できる場所:空港とキャリア店舗
中国の文化観光部によると、北京首都、上海浦東、広州白雲など複数の国際空港に、到着後にSIMカードを買えるカウンターや店舗があり、日数やデータ量の異なる旅行者向けプランがたいてい用意されています。各市政府が公表している具体例は次のとおりです。
- 北京 北京首都国際空港の中国聯通サービスホールと、北京大興国際空港の「Beijing Service」カウンターおよび中国聯通ホールで、入国した旅行者向けにSIMカードを販売しています。7日・10日・15日・30日の旅行者向けプラン「TRAVEL PASS(畅游通)」もあります。2025年3月時点で北京市は、必要なのはパスポート(ビザがあればビザも)だけで、手続きは5分ほどだとしています。北京市の2024年版の到着者向けガイドでは、両空港に有人カウンターのほかSIMの自動販売機もあると紹介しています。ターミナルの詳細は北京の空港ガイドをご覧ください。
- 上海 2026年4月時点で、上海市政府の発表によると、浦東空港の到着ロビーにあるワンストップセンター「International Services Shanghai」で、パスポートなど有効な身分証により、中国電信の7日・15日・30日の短期カードを発行しています。各ターミナルの配置は上海の空港ガイドにまとめています。
カウンターの場所や営業時間は変わることがあるので、空港の公式サイトで確認するか、税関を出たあと案内所で尋ねてください。夜遅くに着く場合や小さめの空港に着く場合は、旅行用eSIMにしておけば窓口が開いているかを気にせずに済みます。市内のキャリア店舗はプランの種類が多いことが多いですが、待ち時間があり、英語が通じにくいことも想定しておいてください。
北京には中国聯通の「CUBe」カードもあります。2025年に試験的に始まったもので、両空港の聯通カウンターでパスポート(ビザがあればビザも)を提示して購入できます。SIMスロットに入れて使うカードで、5Gデータ・通話・SMSに、デジタル人民元(e-CNY)での支払いと交通カード「BEIJING PASS」の機能がまとまっており、アプリのダウンロードは不要です。北京市は価格を公表していないので、まだ販売しているか、いくらかはカウンターで確認してください。

旅行者向けSIMの料金
2つの市政府が旅行者向けプランの料金を公表しています。価格帯の目安として使い、最新のプラン内容はカウンターで確認してください。
| キャリアとプラン(都市・公表時期) | 料金と内容 |
|---|---|
| 中国電信 外国人向け短期カード(上海、2024年3月) | 発売時は7日85元、15日125元、30日195元 |
| 中国電信 外国人向け7日カード(深圳、2024年7月) | 85元で国内データ20GB・通話100分。期限が来ると回線は自動で解約されます |
| 中国聯通 入国者向けカード(深圳、2024年7月) | 129元で国内データ30GB・通話500分 |
| 中国移動 パッケージ(深圳、2024年7月) | 99元で国内データ20GB・通話200分 |
深圳市のページには、中国移動と中国聯通の料金が月額かどうかが書かれていません。支払う前に、プランの有効期間を確認してください。データは中国国内用なので、中国本土ではどこでも使えますが、国外では使えません。
中国キャリアのeSIMは旅行者でも使えるか
中国の大手キャリア3社は、2025年10月にMIITからスマホ向けeSIMサービスの商用試験の承認を受けました。上海では2025年10月14日からキャリア店舗でeSIMの申し込み受付が始まっています。問題は、どのスマホで使えるかです。
Appleの「中国本土でのeSIMの使用」に関するサポートページによると、中国本土のキャリアのeSIMをインストールできるのは、中国本土で販売された次の機種だけです。iPhone 18 Pro(A3715)、iPhone 18 Pro Max(A3718)、iPhone Duo(A3721)、iPhone 17e(A3635)、iPhone Air(A3518)。それ以外のiPhoneは、中国本土以外で購入したものも含めて中国本土キャリアのeSIMをインストールできず、開通はキャリアの店舗で身分証の確認を受けて行う必要があります。機種の一覧はAppleの中国eSIMサポートページで確認できます。
日本など中国本土以外で買ったiPhoneでは、中国キャリアのeSIMは使えません。選べるのは中国の物理SIMか旅行用eSIMです。中国本土キャリアのeSIMに対応したAndroid機種の公式な一覧はないので、Androidの人は、当てにする前にキャリアの店舗でご確認ください。
もう一つ、つまずく人がいるケースがあります。中国本土で購入したiPhoneは、中国本土にいる間は中国本土以外のeSIMをインストールできません。以前の旅行で中国でスマホを買った人は、入国前に旅行用eSIMをインストールして動作を確かめておくか、物理SIMを使う前提で準備してください。
旅行用eSIMの設定方法
中国政府の観光サイト「Travel China」は、短期の旅行者に対し、中国のデータ通信を含む地域向けeSIMプランを入国前に購入し、入国後に有効にするよう勧めています。スマホがeSIMに対応している必要があり(iPhone XS以降の機種や一部のAndroidなど)、提供会社の例としてAiraloとNomadを挙げています。全文はTravel Chinaの「SIM Cards & Networks」ページで読めます。
よく知られた提供会社には、中国向けや地域向けのプランをデータ容量別に販売しているAiraloや、日数別に販売しているHolaflyがあります。中国本土が対象に入っているか、テザリングが使えるかをプランの詳細で確認してください。これらはデータ通信専用で、中国の番号は付きません。
購入前にスマホを確認する
- eSIMに対応しているか iPhoneなら「設定」>「モバイル通信」に「eSIMを追加」があるか見てください。Androidは「設定」>「ネットワークとインターネット」や「SIMマネージャー」などに、SIMを追加・ダウンロードする項目があるか探します。表示はメーカーによって異なります。
- SIMロックが解除されているか 日本のキャリアでSIMロックがかかったままだと、他社のeSIMを受け付けないことがあります。出発前にキャリアにロック解除を頼んでおきましょう。数日かかることがあります。
- どこで買ったスマホか 中国本土で買ったiPhoneの場合は、上の「中国キャリアのeSIMは旅行者でも使えるか」の章を参照してください。

日本でインストールし、中国でオンにする
- 出発の1〜2日前に、自宅の安定したWi-Fiでプランを購入してインストールします。iPhoneは「設定」>「モバイル通信」>「eSIMを追加」からQRコードを読み取ります。AndroidはSIM設定でeSIMを追加(ダウンロード)し、コードを読み取ります。
- 多くのプランは中国で接続した時点から日数のカウントが始まりますが、インストールした時点から始まるものもあります。提供会社のルールを確認してください。
- 到着したら、eSIMをモバイルデータ通信用の回線に設定し、その回線の「データローミング」をオンにします。日本のSIMはSMS受信用にオンのままにして、データローミングはオフにしてください。
- 空港を出る前に、地図アプリ、次にメッセージアプリを開いて動作を確かめます。
💡 ヒント: QRコードのスクリーンショットか、提供会社のログイン情報を保存しておいてください。誤ってeSIMを削除したとき、再インストールに必要です。
GoogleやWhatsAppについては、旅行用eSIMならVPNアプリを別に入れなくても使えたという旅行者が多数です。購入前に提供会社の中国向けの注意事項を確認してください。中国の国境を越える通信に関するルールや、ホテルや中国SIMの回線でできることは、インターネットとVPNのガイドで説明しています。
中国の電話番号は必要か
ほとんどの旅行者には不要です。主なアプリは海外の番号やメールアドレスで使えます。
- 12306で鉄道のきっぷを買う 中国国家鉄路の公式予約アプリでは、パスポートに加えてメールアドレスか、中国本土・香港・マカオ・台湾の電話番号のどちらかで登録できるので、メールアドレスがあれば足ります。2024年1月の北京市外事弁公室のガイドがこの点を説明しています。手順は鉄道きっぷ予約ガイドで詳しく紹介しています。
- 配車アプリDiDi 2026年10月時点で、DiDiのアプリストアの説明には、英語画面があり海外の携帯番号で登録でき、アプリ内チャットは中国語と英語の間で翻訳されると書かれています。設定方法はDiDiガイドをご覧ください。
- WeChat 日本の番号で登録できます。WeChatは200以上の国・地域の番号に対応しています。認証の手順はWeChat設定ガイドにあります。あとから中国の番号を追加する前に知っておきたい点があります。2026年10月時点のWeChatヘルプセンターによると、アカウントの番号を+86の中国本土の番号に切り替えると、WeChatから中国本土向けサービスのWeixinに移り、海外の番号に戻すと逆の切り替えになります。
- 支払い パスポートでWeChat Payを開設するのに、中国本土の電話番号は必要ありません。カードの登録、手数料、利用限度額については、海外カードでのAlipayの使い方と海外カードでのWeChat Payの使い方のガイドで説明しています。
中国の番号がいちばん役に立つ場面は次のとおりです。
- 公衆Wi-Fi ほとんどのネットワークは、中国の番号にSMSでログインコードを送ります。空港によってはパスポートで入れる方法もあります。上海浦東空港ではWi-Fiのログインページでパスポートの顔写真ページを読み取れます。北京大興空港ではWi-Fiのログインページでパスポートの情報ページを撮影します。2024年時点の北京首都空港では、海外の番号の旅行者はWi-Fiのセルフ端末でパスポートを読み取ると、5時間使えるログイン情報を印刷でき、1冊のパスポートにつき3回までです。空港Wi-Fiの一覧表はインターネットガイドに載せています。
- 一部のチケット・予約ミニプログラム 2025年6月、北京市の行政ホットライン12345は、頤和園や天壇など市が管理する公園のオンラインチケットには中国本土の番号が必要で、外国人旅行者は代わりに公園入口の窓口でパスポートを提示して購入できると回答しました。ルールは施設ごとに違うので、各観光地の予約ページを確認してください。
- フードデリバリーと国内通話 配達員や小さな店は、+86の番号に電話をかけることを前提にしていることがよくあります。旅行用eSIMと一緒に安い中国SIMを持っておけば対応できます。
出発前に入れておくアプリは必須アプリのチェックリストをご覧ください。空港のSIMカウンターは入国審査と税関を通ったあとにあります。その流れは中国到着ガイドで順に説明しています。
よくある質問
外国人でも中国の空港でSIMカードを買えますか?
買えます。北京首都、上海浦東、広州白雲など複数の国際空港に、到着した旅行者向けにSIMカードを販売するカウンターや店舗があります。パスポートが必要で、本人が窓口で顔認証を受けて登録します。カウンターの営業時間は空港によって違うので、夜遅くに着く場合は空港の公式サイトで確認してください。
外国人でも中国のeSIMを使えますか?
ほとんどの場合は使えません。iPhoneでは、中国本土のキャリアのeSIMをインストールできるのは中国本土で販売された一部の機種だけで、それ以外の地域で買ったiPhoneでは使えません。Androidはキャリアの店舗でご確認ください。多くの旅行者には、中国の物理SIMか旅行用eSIMが現実的です。
中国の電話番号がなくてもDiDiや12306は使えますか?
使えます。2026年10月時点で、DiDiのアプリストアの説明には海外の携帯番号で登録できると書かれています。12306は、パスポートで登録する際に電話番号の代わりにメールアドレスを使えます。
中国で旅行用eSIMを使えばGoogleやWhatsAppは使えますか?
中国の文化観光部は、Google、YouTube、Facebook、Instagram、WhatsAppは中国国内から直接アクセスできず、VPNが必要だとしています。旅行用eSIMなら別にVPNアプリを入れなくても使えたという旅行者が多数です。購入前に提供会社の中国向けの注意事項を確認してください。ルールの説明はインターネットとVPNのガイドにあります。
香港の「1枚で2番号」SIM
香港のキャリアには、香港のSIMに中国本土の番号を追加できるものがあります。3香港の「Chinese Mainland & HK 1-Card-2-Number」は、中国本土の番号でSMSの受信、配車、スマホ決済ができ、中国本土では中国聯通の回線につながります。ビデオ通話とMMSは使えません。2番号のオプションは24か月契約で月額HK$28です。香港に住んでいる人やよく行く人向けで、1回だけの旅行には向きません。香港を経由する場合は香港・マカオガイドをご覧ください。
最終更新:2026年11月
ファクトチェック済みの出典
- 公式 Travel China (Ministry of Culture and Tourism)
- 公式 support.apple.com
- 公式 Beijing Municipal Government 7 ページ
- 公式 sdca.miit.gov.cn
- 公式 sdcourt.gov.cn
- 公式 nqs.gov.cn
- 公式 eyeshenzhen.com
- 公式 cac.gov.cn
他 6 件の出典を表示
- 公式 Shanghai Municipal Government 4 ページ
- 公式 gyxxh.tj.gov.cn
- 公式 play.google.com
- 公式 help.wechat.com 4 ページ
- 公式 WeChat Pay Help Center
- 公式 web.three.com.hk
最終確認日: 2026-11-02
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