アプリと通信

中国旅行前に必ず入れておきたいアプリ完全ガイド

中国旅行に本当に必要なアプリを徹底解説。支払い・地図・翻訳・交通・通信環境まで、出発前にやっておくべき設定とダウンロード方法をご紹介します。

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中国では、スマートフォンアプリが日常生活のあらゆる場面に浸透しており、初めて訪れる方は驚かれるかもしれません。屋台のご飯を買うのも、タクシーを呼ぶのも、地下鉄に乗るのも、メニューを翻訳するのも、すべてスマホ一台で完結します。ただし、中国のアプリ環境は日本とほとんど異なります。また、日本で普段使っているアプリの一部は、中国本土では安定して動作しない場合があります。このガイドでは、中国旅行に欠かせないアプリを一覧にまとめ、それぞれの機能と、出発前に設定しておくべき理由を詳しく解説します。

💡 日本人旅行者へのアドバイス:日本からのアクセスが制限されるサービスがあること、中国語のみ対応のサービスが多いことを念頭に置いて準備しましょう。特にキャッシュレス決済の設定は、現地での手続きに時間がかかる場合があるため、出発前に完了させておくことを強くおすすめします。
Smartphone showing China travel apps with a blurred Chinese street market in the background

なぜ出発前にアプリを準備すべきなのか

事前にアプリを準備しておくべき理由は大きく2つあります。

1つ目は、日本でよく使う一部のサービス(地図・メッセージ・検索など)が中国本土では安定して動作しない可能性があるため、ホテルのロビーでトラブルシューティングに追われる事態を避けられます。

2つ目は、最も重要なローカルアプリであるモバイル決済アプリは、日本にいるうちに登録・カード登録を済ませておくとスムーズです。現地での設定も可能ですが、本人確認に時間がかかる場合があります。

準備自体は1時間もかかりません。また、主要なアプリのほとんどは外国人向けの英語版が用意されており、中国語が読めなくても問題ありません。

💡 ポイント:出発の数日前までに、自宅のWi-Fi環境でアプリのダウンロードとログインを済ませておきましょう。本人確認が完了するまでの時間的余裕が生まれ、現地で確実に使えるかどうかを事前にテストできます。

準備すべき5つのカテゴリー

何十個もアプリを入れる必要はありません。ほとんどの旅行者に必要なものは、以下の5つのカテゴリーに絞られます。

  • 支払い(決済)――実際の買い物に使う
  • 地図・ナビゲーション――目的地への移動
  • 翻訳――メニューや看板の解読、会話サポート
  • 交通――配車・鉄道・地下鉄
  • 通信環境――そもそもオンラインになるための手段

それぞれのカテゴリーについて詳しく説明し、最後にダウンロードチェックリストと比較表にまとめます。

1. 決済アプリ:ここから始めよう

中国ではほぼあらゆる場所でQRコード決済が使われています。レストラン、コンビニ、タクシー、市場の露店、自動販売機まで対応しています。現金も法律上は受け付けられており、ホテルや大型店舗では使えますが、モバイルウォレットを設定しておくと旅がぐっと快適になります。外国人旅行者向けの選択肢は、アリペイ(支付宝)とWeChat Pay(微信支付)の2つです。

アリペイ(支付宝)

アリペイ(支付宝)は外国人にとって最も使いやすく、最初に設定すべきアプリです。中国本土以外でダウンロード・インストールすると、自動的に国際版(インターナショナル版)・英語表示に切り替わります。電話番号で登録し、「インターナショナル版」を選択して、海外発行のクレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、Discover、Diners Club、American Expressに対応)を登録するだけです。支払いは、お店のQRコードをスキャンするか、自分の支払いコードを提示する形式です。

アリペイ公式の中国本土での支払い案内によると、アプリには旅行者向けの機能も充実しています。アプリ内翻訳、通貨換算、フライト・ホテルの予約、タクシーの呼び出し、公共交通機関の利用なども可能です。単なる決済ツールを超えた、総合的な旅行サポートツールと言えるでしょう。

支払い方法は2通りあり、手数料が異なります。

  • 海外発行のカードを直接登録する方法。1回の取引上限は約3万5,000人民元(RMB)(約70万円相当)です。取引に3%の手数料がかかりますが、200人民元(RMB)以下の取引は手数料無料です。食事やタクシーなど日常的な支出のほとんどはこの範囲に収まります。
  • ツアーパス/ツアーカード。上海銀行が提供する旅行者向けのプリペイドデジタルカードです。100〜1万人民元(RMB)の範囲でチャージでき、90日間有効。期限切れ時に残高は自動返金されます。なお、チャージごとにサービス手数料が発生します(第三者情報によると約5%とされています)。実際の手数料はアプリ内で最新情報をご確認ください。

ほとんどの旅行者にとっては、カードを直接登録して200人民元(RMB)以下の手数料免除枠を活用するのが最もシンプルな方法です。画面ごとの詳細な設定手順は、専用ガイドで解説しています。

⚠️ 注意:海外カードの手数料・上限・本人確認の条件は変更される場合があります。累計利用額が一定額を超えると、パスポートなどによる本人確認を求められることがあるという情報もあります。ここに記載した数値はあくまで目安として参考にし、ご利用前にアプリ内で最新の規約を必ずご確認ください。
Alipay International Version screen for linking a foreign bank card on a smartphone

WeChat Pay(微信支付)

WeChat(微信)は中国版の総合メッセージアプリで、WeChat Payはその内蔵ウォレット機能です。中国では友人・宿泊施設・ツアー会社とのやり取りにWeChat(微信)が広く使われているため、メッセージツールとして入れておくだけでも価値があります。海外発行のカードをWeChat Payに登録してQR決済を行うことも可能ですが、手数料の体系や手数料無料の条件は変更されることがあるため、旅行前にアプリ内で最新情報をご確認ください。

2つのウォレットを両方設定する必要は必ずしもありません。どちらか一方だけ設定するなら、アリペイ(支付宝)をおすすめします。ただし、WeChat(微信)は連絡手段として入れておく価値があります。

地下鉄乗車コードの設定

見逃されがちな便利機能として、アリペイ(支付宝)では多くの都市の地下鉄・バス向けの乗車QRコードを生成できます。ホーム画面の「出行(交通)」アイコンから都市を選び、利用規約に同意してカードを登録すれば、同じQRコードで改札の入出場が可能です。駅ごとに紙のきっぷを買う手間が省けます。ただし対応都市に限りがあるため、訪問先の都市が対応しているか事前に確認しておきましょう。

2. 地図・ナビゲーションアプリ

ナビゲーションは多くの旅行者が戸惑うポイントです。日本でよく使う地図アプリが中国で同じように機能するとは限らないからです。Amap(高德地图、いわゆる「ガオデ地図」)やBaidu Maps(百度地图)などのローカルアプリは、中国国内のデータが最も正確で最新ですが、英語対応の品質にはムラがあります。英語表示の国際系地図アプリで徒歩・地下鉄のナビとして使う旅行者も多い一方、ドアツードアの道案内やタクシー呼び出しにはローカルアプリを好む旅行者もいます。

どのアプリが最適かは、アプリの種類・都市・バージョンによって異なるため、専用の地図アプリ比較ガイドで詳しく解説しています。

💡 ポイント:どの地図アプリを選ぶにしても、訪問予定の都市のオフラインマップを出発前にダウンロードしておきましょう。通信が不安定な場所や地下でも使え、データ通信量の節約にもなります。

主要都市の地下鉄ルート確認や旅程の日程管理には、WaysChina アプリがおすすめです。オフライン対応の地下鉄マップで乗り換え・ルート検索ができ、観光スポットをタイムライン上に並べて旅程を保存できる旅行プランナー機能も内蔵しています。リアルタイムナビではなく、オフラインでの旅行計画ツールとして、駅に到着する前に移動手段を把握するのに役立ちます。

3. 翻訳アプリ

大都市のホテルや有名観光地では英語が通じることも多いですが、メニュー・小さなレストラン・近所のお店・タクシー運転手との会話では英語が通じないことがほとんどです。翻訳アプリがあれば、そのギャップをすぐに埋めることができます。中国旅行で特に役立つ機能は以下の通りです。

  • カメラ翻訳――メニューや看板にカメラを向けるだけで日本語(または英語)に翻訳
  • 音声・会話モード――中国語しか話せない相手との双方向会話をサポート
  • オフライン言語パック――通信がない状況でも使えるように

アリペイ(支付宝)にも簡単な翻訳機能が内蔵されていますが、カメラ翻訳や会話機能を活用するには専用の翻訳アプリのほうが優秀です。母国語や必要とする機能によって最適なアプリが異なるため、比較ガイドで詳しく紹介しています。

💡 日本人旅行者向けのヒント:「Google翻訳」は中国本土ではアクセスが制限される場合があります。日中翻訳に強い代替アプリも事前にインストールしておくと安心です。オフライン言語パックの事前ダウンロードも忘れずに。
Translation app using camera mode to translate a Chinese restaurant menu into English

4. 交通アプリ

配車アプリ:Didi(滴滴)

Didi(滴滴)は中国最大の配車アプリで、日本で言えばUberのような存在です。英語インターフェースに対応しており、地図上で目的地を入力できるため、行き先を中国語で伝えられなくても安心です。支払い方法や設定手順については、専用のDidi(滴滴)ガイドで詳しく解説しています。

💡 安全のヒント:乗車前に車のナンバープレートと運転手の顔写真をアプリで確認しましょう。目的地は漢字(または地図上のピン)で入力すると、運転手にもスムーズに伝わります。

鉄道チケット:12306(中国鉄道公式サイト)

都市間の移動には、中国の高速鉄道(中国版新幹線)が非常に便利です。切符の購入は、中国鉄道の公式チケット販売プラットフォーム「12306(中国鉄道公式サイト)」を通じて行います。外国パスポート所持者向けのサポートは拡充されていますが、登録・支払いの手順がやや複雑で、変更されることもあります。ご利用前に、ステップごとの予約ガイドをご確認いただき、外国パスポートでの登録に関する最新ルールを12306(中国鉄道公式サイト)公式サイトでご確認ください。

地下鉄

前述の通り、多くの都市でアリペイ(支付宝)で生成したQRコードを使って地下鉄に乗れます。独自の公式アプリ(英語対応あり)を持つ都市もありますし、複数都市をカバーするサードパーティの乗換案内アプリもあります。1回限りの旅行であれば、アリペイ(支付宝)の乗車コードが最も手軽な選択肢です。

5. 通信環境:まずオンラインになるために

どのアプリも、インターネットに接続できなければ意味がありません。大きく分けて3つの方法があります。

方法メリットデメリットおすすめ度
eSIM出発前に購入・設定可能、SIMカードの差し替え不要対応機種が限られる(iPhone XS以降、AndroidはメーカーによりeSIM対応確認が必要)★★★★★
物理SIMカード現地購入可、どの端末でも使える到着後のパスポート登録が必要、カウンターで並ぶ時間がかかる場合も★★★☆☆
国際ローミング手続き不要で最もシンプル料金が高くなりがち、中国でのデータ速度が制限される場合も★★☆☆☆

eSIMはAiraloなどのプロバイダーで旅行者向けデータプランを事前購入・インストールでき、端末がeSIM対応であれば非常に便利です。詳細なメリット・デメリット、設定方法については専用のSIMカード・eSIMガイドで解説しています。

アプリ準備の観点での重要ポイントは、到着ホールでカウンターを探し回ることなく、降機した瞬間からオンラインになれる環境を整えておくことです。

⚠️ 注意:中国本土のネットワークでは、一部の海外アプリやサービスが安定して動作しない場合があります。事前に対策を取りましょう。オフラインマップのダウンロード、ローカルアプリの設定を済ませ、インターネット・VPNガイドも確認しておくことをおすすめします。ネットワークのアクセス状況は変わることがあるため、旅行前に最新情報をご確認ください。

出発前にやること:チェックリスト

以下の順番で準備することをおすすめします。決済設定を最優先に行ってください。

  1. アリペイ(支付宝)――インストール・登録・カード登録を行い、アプリが正常に開くか確認。対応都市であれば地下鉄乗車コードも設定する。
  2. WeChat(微信)――インストールしてアカウントを作成。必要に応じてWeChat Pay(微信支付)にカードを登録する。
  3. 翻訳アプリ――インストールし、オフライン言語パック(日本語⇔中国語)をダウンロードする。
  4. 地図アプリ――インストールし、訪問予定都市のオフラインマップをダウンロードする。
  5. Didi(滴滴)――タクシーを使う予定がある場合はインストールする。
  6. 通信環境の確保――eSIMのインストール、SIMカードの手配、またはローミングの確認を完了させる。
※ 優先度について:決済設定(アリペイ)を最も早く、最初に済ませてください。本人確認に時間がかかる可能性が最も高いのがこのステップです。

アプリ比較一覧表

アプリ主な用途日本語・英語対応出発前設定備考
アリペイ(支付宝)決済・交通・翻訳・予約あり(海外では英語自動表示)強く推奨外国人向けに最も使いやすい。Visa・Mastercardなど対応
WeChat / WeChat Pay(微信/微信支付)メッセージ・決済あり推奨中国国内の連絡手段として必須
翻訳アプリカメラ・音声・テキスト翻訳あり要(オフラインパック事前DL)メニューや看板の解読に即効性あり
地図アプリナビ・乗換案内アプリにより異なる要(オフラインマップ事前DL)ローカルアプリがデータ精度は最高。英語対応にムラあり
Didi(滴滴)配車あり(英語)任意中国語が話せなくても使えるので街のタクシーより便利
12306(中国鉄道公式サイト)高速鉄道(中国版新幹線)切符購入改善中任意公式プラットフォーム。外国パスポートのルールを要確認
eSIM・通信手段オンライン接続必須到着前に手配を完了させること

まとめ:最低限これだけやっておこう

もし何か一つだけやるとしたら、アリペイ(支付宝)へのカード登録通信環境の確保を出発前に済ませてください。この2つが最も影響が大きく、現地で対処しようとすると最も手間がかかります。さらに、WeChat(微信)を連絡用に、オフラインパック入りの翻訳アプリオフラインマップ入りの地図アプリを追加しましょう。タクシーをよく使う予定ならDidi(滴滴)も、都市間移動があるなら12306(中国鉄道公式サイト)の使い方も事前に確認しておきましょう。

これで、ほとんどの旅行者が必要とするものはすべて揃います。出発前に30分程度この準備に充てるだけで、現地での混乱がほぼなくなり、旅行がぐっとスムーズになります。各アプリの画面ごとの詳細な設定手順は、以下の関連ガイドをご参照ください。

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最終更新日:2026年6月

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