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厦門(アモイ)・福建省 海岸線完全ガイド

厦門(アモイ)は、中国屈指ののんびりとした海沿いの都市です。車のない島・鼓浪嶼(コランス島)、新鮮な海の幸、そしてユネスコ世界遺産の福建土楼が楽しめます。3〜4日間の旅行プランをご紹介します。

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厦門(アモイ)は福建省の南東海岸に位置し、中国の大都市とは一味違うゆったりとした雰囲気が漂っています。潮風が心地よく、街は歩いて回れるほどコンパクト。歴史ある鼓浪嶼(コランス島)には車が一台も走っておらず、まるで時が止まったような空間が広がっています。新鮮な海の幸、のんびりしたビーチ、そして内陸部に点在するユネスコ世界遺産・福建土楼(土楼)を訪れる拠点として、多くの旅行者が厦門を選びます。このガイドでは、厦門市内の見どころ、食事、交通手段、さらに近郊の泉州(クアンジョウ)・福州(フーチョウ)へのアクセスまで詳しくご紹介します。市内観光+土楼日帰り旅行であれば、3〜4日間あれば十分です。

Xiamen coastline with Gulangyu Island historic villas and the city skyline across the water

厦門の基本情報:旅行前に知っておきたいこと

厦門は、ホテルや旧市街が集まる厦門島と、橋や地下鉄でつながった本土側の地区で構成されています。かつて欧米諸国との条約港だったため、鼓浪嶼には20世紀初頭のヨーロッパ風の洋館が今も数多く残っています。地元の言葉は閩南語(ミンナンゴ、ホッキエン語とも呼ばれる)で、台湾や東南アジアの中国系コミュニティでも話されている方言です。そのため、厦門はアジア全体とつながりを感じさせる独特の雰囲気を持っています。

街はコンパクトで観光しやすく、観光エリアでは英語の案内表示も整っています。地下鉄は清潔でわかりやすく、気候は亜熱帯性で、冬は穏やか、夏は蒸し暑くなります。おすすめの旅行時期は春(3〜5月)秋(9〜11月)です。冬(12〜2月)も比較的過ごしやすく、観光客が少ないのでゆったり楽しめます(薄手のジャケットをお忘れなく)。7〜9月は台風シーズンとなるため、できれば避けるのが無難です。直撃した場合、フェリーや航空便が1〜2日運休になることもあります。

💡 ポイント:中国の大型連休(5月・10月の「黄金週間(ゴールデンウィーク)」や春節)は、厦門のホテルや鼓浪嶼のフェリーチケットが数日前から売り切れることがあります。日程に余裕があれば、これらの時期は避けることをおすすめします。

主要観光スポット

鼓浪嶼(コランス島)

厦門市街地からすぐ沖合に浮かぶ小さな島で、ほとんどの旅行者が訪れる厦門最大の見どころです。900棟以上の歴史的建造物が残り、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。植民地時代の領事館、宣教師の教会、商人の邸宅、閩南スタイルの民家など、多彩な建築様式が混在しています。島内には車もバイクも一切なく、すべて徒歩で移動します。曲がりくねった路地を歩くと、ガジュマルの木陰、色あせた洋館、小さな博物館が点在し、気がつけば半日が過ぎているほどです。

ぜひ訪れてほしいのが菽庄花園(シュージュアン・ガーデン)。岩場に造られた海辺の庭園で、ピアノ博物館も併設されています。鼓浪嶼は「ピアノの島」とも呼ばれる音楽の島で、歴史的なピアノのコレクションは必見です。日光岩(サンライトロック)は島の最高点で、屋根越しに広がる厦門の街並みと海の絶景が楽しめます。混雑を避けるため、早朝か夕方がおすすめです。

鼓浪嶼へはフェリーでのみアクセス可能ですが、乗り場に注意が必要です。観光客が利用するのは市街地中心部のフェリー乗り場ではありません。旧市街から数キロ離れた邮轮中心厦鼓码头(国際クルーズターミナル)から出発します。当日券は売り切れることが多いため、公式予約サイトで事前購入を強くおすすめします。所要時間は約20分です。

Car-free lane on Gulangyu Island lined with old villas and banyan trees
⚠️ 注意:鼓浪嶼行きのチケットは特に繁忙期は事前予約が必須です。乗り場は地元民が使う旧市街の埠頭ではなく、クルーズターミナルからの出発となります。出発時刻・乗り場は事前に公式サイトでご確認ください:厦門フェリー公式ウェブサイト

福建土楼(世界遺産)

土楼は福建省のもうひとつのユネスコ世界遺産で、多くの旅行者にとって今回の旅のハイライトになるでしょう。客家(ハッカ)や閩南の人々が建てたこれらの巨大な集合住宅は、丸形や四角形など独特の形をしており、厚い土壁の中に住居・台所・倉庫が集まり、中央には大きな中庭があります。築数百年のものも多く、現在も人々が暮らしています。最大のものでは数十家族が居住可能で、内部に入って4〜5階建ての木製の回廊を見上げると、まるで別世界に迷い込んだような感覚になります。

注意点は距離です。主要な土楼群(永定県・南靖県)は厦門から車で3〜4時間かかるため、丸一日かけた日帰り旅行となります(土楼の宿に一泊するプランもあります)。特に人気なのは永定の洪坑・初溪と、南靖の田螺坑(写真でよく見る「4皿1汁」の配置)です。

公共交通機関では乗り継ぎが多く時間もかかるため、多くの旅行者は現地ツアーや貸し切りドライバーを利用しています。日本語対応のツアーを希望される場合は、事前にご確認ください。book through Klookでは厦門発の土楼日帰りツアーを複数比較できます。

Interior of a circular Fujian tulou earth building with wooden balconies around a courtyard

南普陀寺(なんふだじ)

五老峰の麓、厦門大学のすぐ隣に建つ南普陀寺は、厦門で最も雰囲気のある場所のひとつです。創建は千年以上前にさかのぼる現役の仏教寺院で、僧侶が修行し、参拝者が線香を手に祈りを捧げる、生きた信仰の場所です。お堂が山の斜面に沿って並んでおり、寺院を抜けてそのまま五老峰への短いハイキングコースを歩けば、キャンパスと海を見渡す絶景が楽しめます。寺院内の精進料理レストランは地元でも評判が高く、ランチに立ち寄る価値があります。

入場は無料ですが、中国の多くの人気観光スポットと同様に、混雑管理のためオンライン事前予約制を採用しています。境内では露出の少ない服装を心がけ、お堂の中では静かにしましょう。

中山路(ちゅうざんろ)歩行者天国

厦門を代表する歴史的なメインストリートで、雨や日差しを避けながら歩ける騎楼(アーケード建築)が連なる歩行者天国です。海沿いまで続くこの通りには、屋台・パン屋・お茶屋・お土産店がずらりと並び、特に夜はイルミネーションで華やかに彩られます。観光客で賑わいますが、厦門名物の食べ歩きグルメを一度に楽しめる最高のスポットです。メインの通りから一本入った路地には、地元民御用達のより美味しいお店が隠れていることが多いので、ぜひ路地も探索してみてください。

Xiamen street food including oyster omelette and satay noodles

厦門グルメガイド:食べておきたい郷土料理

閩南料理は新鮮な海の幸と多彩なおやつ・軽食文化が特徴で、厦門は中国屈指のグルメ都市です。ぜひ食べてほしい郷土料理を以下にまとめます。

  • 牡蠣の卵焼き(海蛎煎・ハイリーチェン):新鮮な牡蠣をサツマイモでんぷんと卵で焼いた料理。外はカリッと中はもちもちで、台湾でもおなじみの閩南の定番グルメです。
  • 沙茶麺(シャーチャーメン):ピーナッツ・スパイス・海鮮のうまみが溶け込んだコク深いスープの麺料理。東南アジアとのつながりが生んだ厦門名物で、トッピングを自分で選ぶスタイルです。
  • 土笋冻(トゥスンドン):海に住む特殊な虫(ホシムシ)を使った冷製ゼリー。名前だけ聞くと驚くかもしれませんが、実際はすっきりとした磯の風味で、魚介のアスピック(煮こごり)のような味わいです。地元民に大人気なので、ぜひ一度お試しを。
  • 姜母鴨(ジャンムーヤー):鴨肉を生姜とゴマ油でじっくり煮込んだ料理。体を温める効果があり、涼しい季節に特においしく感じます。
  • 花生湯(ファーシェンタン):ほっくりやわらかいピーナッツの甘いスープ。油条(揚げパン)と一緒に朝食として食べるのが定番です。
  • 薄餅(ポービン):薄い小麦粉の皮に、野菜・ピーナッツ・海藻の炒め物を包んだ生春巻き風の料理。厦門流のフレッシュな一品です。

旧市街近くにある八市(バーシー)生鮮市場は、厦門の海鮮文化を肌で感じられる最高の場所です。食べたいものを指差すと、周辺の屋台や食堂で調理してくれます。レストランでは水槽から好きな魚介を選び、調理方法を伝えて重さ売りで注文するスタイルが一般的です。

💡 ポイント:中国語が読めなくてもご安心を。写真付きメニューや水槽を指差すだけで注文できます。市場では翻訳アプリが魚の名前を調べるのに便利です。ベジタリアンの方は南普陀寺の精進料理レストランをぜひご利用ください。

厦門のビーチ情報

厦門のビーチはリゾート地のような南国感はありませんが、清潔で歩きやすく、観光の合間に気分転換するには最適です。特におすすめなのが、厦門島の南東部を周回する景観道路環島路(ファンダオルー)沿いのビーチです。厦門大学近くの白城ビーチと、曾厝垵(ゾンツォアン)周辺のビーチが最もアクセスしやすいでしょう。曾厝垵は砂浜のすぐそばにゲストハウスやカフェ、屋台が集まる「アーバンビレッジ」として人気のエリアです。

環島路に沿ったサイクリングや散歩もおすすめで、晴れた日には海峡の向こうの小島を眺めることができます。海水浴は暖かい季節なら楽しめますが、台風シーズンの夏は事前にコンディションを確認してください。

Beach and coastal road along Huandao Road in Xiamen

厦門の交通手段まとめ

市内の移動手段は主に地下鉄・バス・BRT(バス高速輸送)・配車アプリの4種類です。

交通手段特徴おすすめシーン
地下鉄清潔・安価・英語表記あり空港・鉄道駅・島内主要スポット間の移動
Didi(滴滴)配車アプリ。アリペイ(支付宝)・WeChat Pay(微信支付)から利用可能ドアツードアの移動、クルーズターミナルへのアクセス
バス・BRT路線が充実・安価ルートに慣れてきたら積極的に活用

決済はアリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)のQRコードがほぼすべての場所で使えます。地下鉄の改札から市場の屋台まで、スマホ決済が基本です。現金(人民元/RMB)もホテルなどでは使えますが、少額の支払いには不便なことが多いです。日本出発前にアリペイのセットアップを済ませておくことをおすすめします。

💡 ポイント:地下鉄路線図の確認や日程プランニングにはWaysChina アプリが便利です。オフラインでも使えるメトロマップと旅程プランナーを搭載しており、フェリー時刻・土楼ツアー・市内観光をまとめて計画する際に重宝します。

宿泊エリアの選び方

旅のスタイルに合わせて、以下の3エリアから選ぶのがおすすめです。

エリア特徴こんな方に
旧市街・中山路周辺海沿いや鼓浪嶼フェリー乗り場へ徒歩圏内。飲食店が充実初めて厦門を訪れる方に最適
曾厝垵・環島路周辺ビーチに近く、のんびりした雰囲気。ゲストハウスやカフェが多いリゾート感を味わいたい方
鼓浪嶼島内日帰り観光客が去った夜の静寂を体験できる。歴史的な洋館を改装した宿が多い島の雰囲気をとことん楽しみたい方(要早期予約・荷物は手持ち)

厦門にはおしゃれなブティックホテルや歴史的建築を活かしたゲストハウスが揃っており、ビジネス街には国際チェーンホテルもあります。特に鼓浪嶼の洋館ゲストハウスは規模が小さく人気も高いため、早めの予約が不可欠です。book through Booking.comで料金・空き状況を比較できます。

近郊日帰り旅行:泉州・福州

厦門から高速鉄道(中国版新幹線)で気軽に足を延ばせる都市が2つあります。時間に余裕があればぜひ立ち寄ってみてください。

都市見どころ厦門からの所要時間
泉州(クアンジョウ)ユネスコ世界遺産の歴史的港町。かつて世界最大の港のひとつで、海のシルクロードの出発点。古モスク、寺院、美しく保存された旧市街約30〜60分
福州(フーチョウ)福建省の省都。修復された歴史地区「三坊七巷」、温泉、独自のグルメ(魚のつみれスープ・仏跳墙)が楽しめる約1.5〜2時間

特に泉州は距離が近く穴場感もあるので、1か所だけ追加するなら泉州がおすすめです。列車のチケットは12306(中国鉄道公式サイト)から事前に購入しておきましょう。大型連休前は特に早めの手配を。

3〜4日間のモデルコース

日程観光スポットポイント
1日目厦門島内:南普陀寺・厦門大学 → 環島路・ビーチ → 中山路で食べ歩き到着後の観光に最適。夕方の中山路は特ににぎやか
2日目鼓浪嶼:午前のフェリーで出発 → 菽庄花園・日光岩・路地散策島泊まりか、夕方に戻って八市で夕食
3日目福建土楼:日帰りツアーで永定または南靖の土楼群へ終日ツアーの利用を推奨。体力に余裕を持って
4日目(任意)泉州:高速鉄道で日帰り → 夕方厦門に戻る半日でも十分楽しめる距離感

日本人旅行者が注意すべきポイント

  • スマホ決済の準備:アリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)を日本出発前にセットアップしておきましょう。外国のVisaやMastercardに対応したアリペイ国際版が便利です。
  • 鼓浪嶼フェリーの落とし穴:乗り場は旧市街のフェリー乗り場ではなく、クルーズターミナルです。チケットは事前予約必須。
  • 土楼は丸一日かかります:「ちょっと立ち寄れる距離」ではありません。余裕を持ってツアーを手配してください。
  • インターネット接続:中国ではGoogleやLINE、InstagramなどがVPN(グレート・ファイアウォール)により制限されます。日本のSIMカードの国際ローミングか、中国本土対応のeSIMが便利です。
  • 宿泊届出(公安届出):ホテルに宿泊すれば自動的に手続きされます。民泊やゲストハウスの場合は宿側が対応しているか確認を。
  • 南普陀寺の予約:オンライン事前予約制のため、当日の飛び込みはできません。

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最終更新日:2026年6月

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