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中国には259の商業空港と4,500以上の国内路線があり、長距離移動では飛行機が最も速い手段となることが多いです。一方、高速鉄道(中国版新幹線)は主要都市のほぼすべてをカバーしており、多くの路線で飛行機より便利です。このガイドでは、飛行機を選ぶべき状況、おすすめ航空会社と予約方法、外国人がよく戸惑う手荷物・セキュリティ規則、そしてフライト遅延時の対処法を詳しく説明します。

飛行機 vs 新幹線:正直な比較
予約前に最初に考えるべき問いです。中国の鉄道網は非常に優れており、多くの人気路線では新幹線の方が明らかに賢い選択です。
旅行者や研究者がよく使う目安として、高速鉄道(中国版新幹線)が最も競争力を持つのは約160〜800kmの路線です。800kmを超えると、トータルの移動時間では飛行機が優位になります。理由は巡航速度だけではありません。空港はドア・ツー・ドアで約2時間のバッファが必要なのに対し、鉄道駅は市街地に近くセキュリティも早いため、約1時間強で済むことが多いです。
中国の主要高速鉄道は最高時速350kmで運行し、人口50万人以上の都市の97%をカバーしています。空港への移動時間や遅延リスクを加算すると、「短距離の国内線」はコスパが悪くなることがほとんどです。
| 比較項目 | 高速鉄道(中国版新幹線) | 国内線 |
|---|---|---|
| 最適な距離 | 160〜800km | 800km超 |
| 駅・空港の立地 | 市街地に近い | 市街地から遠いことが多い |
| 出発前の所要時間 | ドア〜改札まで約75分 | ドア〜搭乗口まで約120分 |
| 時間の正確性 | 非常に高い | 遅延が多い(後述) |
| 予約タイミング | 約15日前から発売 | 1〜2ヶ月前が安定 |
| モバイルバッテリー規則 | 100Wh以下、3Cマーク不要 | 100Wh以下かつ有効な3Cマーク必須 |
具体例を挙げると、北京⇄上海(新幹線で約4.5〜5時間)はどちらも選択肢になりますが、新幹線は市街地間を直結するため信頼性が高いです。上海⇄杭州・蘇州(新幹線で30〜60分)は明らかに新幹線の勝ち。飛行機は考える必要すらありません。一方、西安⇄桂林、上海⇄桂林、西部奥地や海南島など長距離・不便な路線は飛行機一択です。
中国の主要国内航空会社
中国には多くの航空会社がありますが、主要なのは以下の通りです。国内輸送力の上位「ビッグスリー」は中国南方航空(China Southern)、中国東方航空(China Eastern)、中国国際航空(Air China)で、合計約58%のシェアを占めます。その他、海南航空、深圳航空、四川航空、廈門航空、山東航空、春秋航空(スプリング・エアラインズ)、吉祥航空などが続きます。
安全性については心配不要です。中国民間航空の過去10年間における重大事故率は100万フライトあたり0.0249件(2023年時点)と、世界トップクラスの安全水準です。航空会社を選ぶ際の実用的なポイントをまとめます:
- 海南航空(Hainan Airlines):Skytraxによる中国ベスト航空会社(2024年)に選定。サービス品質が高いと評判です。
- 春秋航空(Spring Airlines):中国のLCC(格安航空)の代表格。日本でいうピーチやジェットスターのような存在です。基本運賃は安いですが、受託手荷物は有料、座席指定・機内食も別料金。機内販売は現金またはアリペイ(支付宝)・WeChat Pay(微信支付)のみ対応の場合があります。予約前に必ず運賃詳細を確認してください。
- フルサービス3社(中国南方・東方・国際航空)と主要航空会社は、ほとんどの路線で受託手荷物1個と機内食が含まれますが、予約時に必ず確認しましょう。

国内線の予約方法
外国人旅行者が使える予約方法は主に3つです:
- 航空会社の公式サイト:中国南方航空・中国国際航空・中国東方航空などは英語サイトがあり、Visa・Mastercard・Amexなどの国際クレジットカードが使えます。
- 第三者予約プラットフォーム:Trip.comは外国人向けに設計された英語インターフェースで、国際クレジットカードに対応しており最もおすすめです。Ctrip(中国向け)やFliggyも使えますが、国内ユーザー向けの設計です。
- 空港カウンター:直接購入も可能ですが、料金が高い場合があり、オンライン予約を強く推奨します。
注意点:一部の中国国内専用サイトは中国発行の銀行カードしか使えません。支払いが通らない場合は、Trip.comや航空会社の国際サイトに切り替えてください。
料金について:価格は季節・需要・予約タイミングによって大きく変動します。出発の1〜2ヶ月前が最も安定した価格帯です。春節(旧正月)や10月の国慶節ゴールデンウィーク前後は非常に混雑し、料金も高騰します。可能であれば時期をずらすか、早めに予約してください。
複数航空会社の料金を一括比較・予約するなら、Trip.comが外国人には使いやすいスタート地点です。
手荷物規則:「個数制」ではなく「重量制」
日本の国際線と大きく異なる点として、中国の国内線のほとんどは重量ベースの手荷物制度を採用しています。フルサービス航空会社の標準的な無料受託手荷物の目安:
- エコノミークラス:20kg
- ビジネスクラス:30kg
- ファーストクラス:40kg
- 乳幼児:10kg
スーツケース1個のサイズ上限は100×60×40cm。機内持ち込みはエコノミーで通常1個、約5kg以内・55×40×20cm以内です。超過手荷物は1kgあたり追加料金が発生します(例:中国南方航空は大人エコノミー片道正規運賃の1.5%/kg)。高価な路線では費用がかさむので注意してください。
LCCの春秋航空は受託手荷物が完全有料です。「安い運賃」の実態をよく確認してから予約しましょう。フルサービス航空会社の規則の参考として、中国南方航空の手荷物ページをご覧ください。
外国人がよく引っかかるセキュリティ規則
中国の国内線セキュリティには、海外や日本と異なるルールがあり、厳格に適用されます。事前確認が必須です。
液体物のルール
中国の国内線では、液体物は原則として機内持ち込み不可です。例外は個人用の化粧品、歯磨き粉、シェービングクリームのみ。化粧品は1品目につき100mL以下の容器1個まで(開封検査あり)、歯磨き粉とシェービングクリームは各100g/mL以下。それ以外の液体はすべて受託手荷物へ入れてください。
多くの旅行者が想定している「透明袋に入れた100mL以下の液体を持ち込める」ルールとは異なります。注意してください。
モバイルバッテリー(充電器):最近変わった重要ルール
これは最近変更されており、多くの外国人旅行者が空港で没収されているルールです。中国本土の国内線では、モバイルバッテリーに明確で有効な3C(CCC)認証マークが必要です。3Cマークがない・マークが不鮮明・リコール対象のモバイルバッテリーは客室への持ち込みが禁止されます。このルールは本土の国内線にのみ適用されます。
3Cマーク以外の基本ルールも確認しておきましょう:
- モバイルバッテリーは必ず機内持ち込み(手荷物)に。受託手荷物への入れることは厳禁です。
- 機内での使用は不可。
- 100Wh以下:1人2個まで持ち込み可(追加申請不要)
- 100〜160Wh:航空会社の事前承認が必要
- 160Wh超:持ち込み・預け入れともに禁止
アルコール類
アルコールは機内持ち込みが完全に禁止されており、すべて受託手荷物に入れる必要があります。アルコール度数24%以下は受託手荷物として制限なし、24〜70%は1人あたり5Lまで、70%超はいかなる方法でも禁止です。
持ち込み・預け入れ可能な物品の完全な公式リストは中国民用航空局(CAAC)の公式サイトに掲載されています。特殊な物品を携行する場合は必ずご確認ください。

空港での注意事項
中国の主要空港は非常に大規模で混雑します。2024年、中国の国内線は過去最多の7億3,000万人以上を輸送しました。国内旅客数の多い主要10空港は以下の通りです:上海浦東、広州白雲、北京首都、深圳宝安、成都天府、北京大興、重慶江北、杭州蕭山、上海虹橋、昆明長水。2024年には上海浦東が広州白雲を抜いて中国最大の空港となりました。
実用的な注意点:
- パスポートを必ず持参。予約・チェックイン・セキュリティすべてでパスポートが必要です。すぐ取り出せる場所に保管してください。
- 早めに到着すること。国内線のチェックインカウンターとセキュリティは出発かなり前に締め切られることがあります。大型空港はターミナル間・ゲートまでの移動距離も長いです。主要ハブ空港では出発の2時間前到着を目安にしてください。
- 主要都市には複数の空港があります。北京は首都空港(PEK)と大興空港(PKX)、上海は浦東空港(PVG)と虹橋空港(SHA)があります。それぞれかなり離れているので、どちらの空港を使うか必ず確認してください。
北京・上海の各空港のターミナル・交通アクセス・所要時間の詳細については、北京空港ガイドおよび上海空港ガイドをご覧ください。
フライト遅延:実態と旅客の権利
遅延は中国の国内線最大のデメリットです。数字だけ見ると2023年の定時運航率は87.80%、平均遅延時間は約10分と悪くありませんが、これは平均値です。夏の荒天や大型連休中は状況が大きく変わります。不規則運航の原因の60%以上が天候で、航空会社起因の問題は15%未満です。
実際には、雷雨が多い夏の午後の便や大型連休中のフライトは遅延リスクが高いです。国際線への同日乗り継ぎなど余裕がない場合は、バッファ時間を多めに取るか、可能であれば新幹線の利用を検討してください。
遅延時に航空会社が提供すべきサービス
遅延の原因によって航空会社の義務が変わります:
- 航空会社の責任による遅延(機材トラブル・乗務員・スケジュール問題):航空会社が食事を提供し、必要に応じて宿泊も手配・負担します。
- 航空会社の責任外の遅延(天候・航空管制・セキュリティ・乗客起因):航空会社は食事・宿泊の手配を「補助」しますが、費用は旅客負担です。
- 乗り継ぎ地・緊急着陸地での足止め:原因に関わらず、航空会社が食事または宿泊を提供します。
遅延に対する現金補償は法律ではなく各航空会社が独自に定めています(全国統一の補償額はありません)。例えば中国国際航空(Air China)の場合、航空会社起因の4〜8時間遅延で200人民元(RMB)、8時間以上で400人民元(RMB)を支給します。天候・航空管制による遅延は通常補償なしです。
状況変更の通知は30分以内にアプリ・公式サイト・SMS・空港アナウンスで行われます。機内での地上待機(タービン遅延)の場合、30分ごとの状況報告、2時間後に飲み水・食料の提供、明確な出発見込みがない場合は3時間後に降機が義務付けられています。
よくある質問(FAQ)
中国の国内線は安全ですか?
はい、安全です。中国民間航空の過去10年間の重大事故率は100万フライトあたり0.0249件(2023年時点)で、世界でもトップクラスの安全水準です。
中国の電話番号や銀行口座がなくても外国人は国内線を予約できますか?
できます。Trip.comや航空会社の英語公式サイトを利用すれば、外国発行のクレジットカードで予約可能です。予約にはパスポート情報が必要です。
主要都市間は飛行機と新幹線どちらがよいですか?
高速鉄道(中国版新幹線)が充実している800km以内の路線(北京〜上海、長江デルタ地帯など)では、ドア・ツー・ドアの所要時間で新幹線とほぼ同等か、信頼性の面では新幹線が優れています。長距離・辺境地域では飛行機を選びましょう。詳しくは高速鉄道(中国版新幹線)完全ガイドで比較してください。
3Cマークのないモバイルバッテリーはどうなりますか?
本土の国内線では、セキュリティで没収される可能性があります。現地で3C認証品を購入するか、3Cマーク不要の高速鉄道での移動を検討してください。
中国の空港でWi-Fiは使えますか?
空港のWi-Fiは利用可能ですが、中国のグレート・ファイアウォールにより、Google・LINE・Instagram・Twitter(X)などは接続できません。VPNを事前に準備するか、中国在住の知人や現地ガイドとの連絡にはWeChat(微信)の利用をおすすめします。
まとめ:中国国内線を賢く使うために
中国の国内線は、長距離や辺境地への移動では効率的で安全な手段です。しかし、日本と同様に「とりあえず飛行機」という発想は禁物。高速鉄道(中国版新幹線)が多くの路線で時間・信頼性ともに優れています。
路線ごとに判断しましょう:約800km以内で高速鉄道が直結している場合は新幹線、それ以上の長距離・不便な路線は飛行機です。
予約はTrip.comや航空会社の英語サイトで1〜2ヶ月前に済ませ、液体物・アルコールは受託手荷物に、モバイルバッテリー(3Cマーク確認済み)と貴重品は機内持ち込みに。パスポートを常に携帯し、主要空港では出発2時間前を目安に到着すること。夏や大型連休中は遅延バッファを多めに取ると安心です。
次のステップとして、利用する空港の詳細や都市間の移動ルートを確認しましょう。上でリンクしている空港ガイドと高速鉄道ガイドが役立ちます。
最終更新:2026年6月
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