ルート&旅程

中国7日間モデルコース:北京・西安・上海を巡る旅

初めての中国旅行に最適な7日間モデルコース。北京・西安・上海の観光スポット、高速鉄道(中国版新幹線)での移動方法、1日ごとの詳細スケジュール、そして現実的な旅行予算まで徹底解説します。

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中国初旅行で必ず訪れたい3都市を1週間で効率よく巡るコースをご紹介します。北京では皇帝の歴史と万里の長城、西安では兵馬俑、上海では近代的な摩天楼——この3都市を結ぶ高速鉄道(中国版新幹線)のおかげで、移動時間を最小限に抑えながら観光を満喫できます。古代中国と現代中国の両方を体験できる、まさに「黄金ルート」です。

以下では、1日ごとの詳細スケジュール、都市間の移動方法、そして実際に計画が立てられる予算をご紹介します。ペースはご自身の好みに合わせて調整できますが、この構成は多くの旅行者に支持されています。

7-day China itinerary collage showing Beijing Forbidden City, Xi'an Terracotta Army, and Shanghai skyline

7日間の旅程:一目でわかる概要

日程都市主な観光スポット宿泊数
1〜3日目北京故宮(紫禁城)、万里の長城、天壇公園3泊
4〜5日目西安兵馬俑、城壁、回民街2泊
6〜7日目上海外灘(バンド)、豫園、旧フランス租界2泊

北京に入国し上海から出国する「オープンジョー」航空券を購入すれば、出発地への無駄な移動がなくなります。都市間の移動は2区間とも高速鉄道(中国版新幹線)を利用します。北京→西安、西安→上海のルートです。

💡 ポイント:このルートに最適な季節は春(3〜5月)と秋(9〜11月)です。3都市とも気候が穏やかで、北京では青空が広がりやすくなります。10月初旬の「国慶節(ゴールデンウィーク)」は中国全土で大混雑するため、観光地・新幹線ともに非常に混み合います。この時期は避けることをお勧めします。

日本から中国へ:出発前に必ず準備すること

スムーズな旅のために、出発前に以下の準備を済ませておきましょう。日本人旅行者がよく困るポイントを中心にまとめました。

  • スマホ決済の設定:中国ではQRコード決済が主流です。アリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)を外国のクレジットカードと連携させておきましょう。設定は約10分で完了します。これなしでは小さなお店やフードコートでの支払いに困ることがあります。
  • SIMカード/eSIMの準備:日本出発前に中国で使えるSIMカードまたはeSIMを用意しておくと安心です。現地空港でも購入できますが、事前準備の方がスムーズです。
  • VPNの設定:中国ではGoogle、YouTube、Instagram、LINEなどが使えません(グレート・ファイアウォールによる規制)。VPNアプリは必ず中国入国前にダウンロード・設定を完了させてください。中国国内ではVPNアプリのダウンロード自体ができない場合があります。
  • 翻訳アプリ:Google翻訳はオフラインの中国語翻訳パックをあらかじめダウンロードしておきましょう。カメラ翻訳機能が特に便利です。
  • 故宮(紫禁城)のチケット:オンライン事前予約が必須です。当日窓口では購入できません。繁忙期は数日前に売り切れることがあるため、できるだけ早めに予約しましょう。
⚠️ 注意:中国では外国のクレジットカードが使えない場面が多くあります(主要ホテルは除く)。レストラン、コンビニ、観光施設などでは基本的に現金かQRコード決済のみです。アリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)の設定は出発前に必ず済ませておきましょう。

1日目:北京到着

北京の空港は主に北京首都国際空港(PEK)と北京大興国際空港(PKX)の2つです。長時間のフライトの後は、エアポートエクスプレスや地下鉄よりも、タクシーかDidi(滴滴)の利用が快適です。PEKから市内中心部までのタクシー代は目安90〜150人民元(RMB)程度。PKXはやや遠いため、やや割高になります。

午後は宿にチェックインして時差ぼけ対策を。体力に余裕があれば、夕方に天安門広場周辺を散策してみましょう。疲れていれば翌日でも大丈夫です。夕食は早めに済ませ、体力があれば北京名物の北京ダックに挑戦してみてください。

まず最初にスマホの設定を済ませましょう。翻訳アプリ、中国で使える地図アプリ(Baidu MapsまたはAMap)、そしてアリペイ(支付宝)かWeChat Pay(微信支付)の設定を。これらは旅行中ほぼ毎日使います。

2日目:故宮(紫禁城)と北京の中心部を観光

朝早めに出発し、故宮(紫禁城)へ。北京の中心部に位置する明・清朝の皇帝の宮殿です。チケットは公式サイトからの事前オンライン予約が必須——繁忙期は数日前に完売することがあり、当日窓口での購入はできません。入口は南側の午門(Meridian Gate)から。見学時間は3〜4時間を目安に。

Forbidden City courtyard in Beijing with golden roofs and red walls

北側の出口から景山公園へ移動し、丘の上に登ると故宮の金色の屋根が広がる絶景を見渡せます。午後は天壇公園(天坛)へ。歴代皇帝が豊作を祈った円形の祭壇は見事で、公園内では地元の人々が太極拳をしたり、カードゲームを楽しんでいたりと、中国の日常風景も楽しめます。

夕食は前門(Qianmen)周辺や大柵欄(Dashilan)の胡同エリアへ。観光客向けのレストランから地元の人気店まで揃っています。この夜は北京ダックをぜひ。「全聚徳」や「四季民福」などが安定した人気店です。

3日目:万里の長城へ日帰り

万里の長城は北京旅行のハイライト。1日まるごと使う価値があります。日帰り観光で人気の区間は慕田峪(ムーティエンユー)八達嶺(バーダーリン)の2か所です。

  • 慕田峪:修復が行き届いており比較的空いています。ロープウェイとそり(トボガン)を使った下山体験が楽しめます。多くの旅行者におすすめです。
  • 八達嶺:北京中心部から近く公共交通でもアクセスしやすいですが、非常に混み合います。

慕田峪は北京中心部から約70km(車で1.5〜2時間)。アクセス方法は以下の通りです:

  • チャーター車・ドライバー:最も自由度が高く、グループ全体で500〜700人民元(RMB)程度。
  • ツアー参加:交通・ガイド込みのパッケージ。移動の手配が不要で最も手軽です。
  • 公共バス+乗り換え:最安値ですが、時間がかかり乗り換えが複雑です。

移動の手配が面倒な方は、Klookなどのプラットフォームで万里の長城日帰りツアーを予約すると、交通・入場券・ガイドがまとめて手配できるため便利です。

Great Wall of China at Mutianyu winding over forested mountain ridges

長城では2〜3時間ほど歩きましょう。翌日は朝から新幹線に乗るため、夕方には北京市内に戻るようにしてください。余裕があれば、頤和園(イーホーユエン)の散策や后海湖周辺の胡同歩きもおすすめです。

💡 ポイント:万里の長城の階段は急勾配で段差も大きく、足元が不安定な箇所があります。歩きやすい運動靴を必ず着用してください。日差しが強く城壁上に日陰はほとんどないため、水分補給と日焼け対策も必須です。

4日目:新幹線で西安へ、午後は城壁観光

午前中に北京西駅から西安北駅まで高速鉄道(中国版新幹線)で移動します。距離は約1,100km、所要時間はダイヤにより4.5〜6時間。朝の便を選べば午後から観光できます。

チケットは約2週間前から発売され、2等席(普通指定席)は約515人民元(RMB)。予約は12306(中国鉄道公式サイト)か、日本語・英語対応のTrip Comなどのサイトが便利です。乗車時にはパスポートが必要(チケット代わりになります)。駅の改札でも本人確認があるため、必ずパスポートを持参してください。

西安北駅から地下鉄2号線で市内中心部へ(約30分)。荷物をホテルに預けたら、西安城壁(西安城墙)へ。中国で最もよく保存された古代城壁のひとつです。徒歩での観光もできますが、レンタサイクルで城壁上の14kmを一周するのがおすすめ。のんびり走っても約90分で、片側に旧市街、もう片側に現代の街並みが広がる絶景を楽しめます。

Cyclists riding on top of the ancient Xi'an City Wall at dusk

夜は鐘楼(Bell Tower)近くの回民街(Huímín Jiē)へ。イスラム系食文化のフードストリートで、肉夾饃(ロウジャモウ:「中国風ハンバーガー」とも呼ばれる肉入りパン)、手打ち麺、柿餅などのB級グルメが揃っています。中国でも有数のストリートフードエリアです。

5日目:兵馬俑

兵馬俑(Bīngmǎyǒng)は西安から約40km東に位置する、中国最大の観光スポットのひとつ。2,200年以上前、秦の始皇帝とともに埋葬された等身大の兵士の陶像が数千体並んでいます。見学時間は3〜4時間を目安に。

アクセスは西安駅前から観光バス(約7人民元(RMB)、約1時間)か、Didi(滴滴)(片道約100〜130人民元(RMB))が便利です。遺跡には3つの坑(ピット)があり、1号坑が最も大きく圧巻。兵士が奥まで整然と並ぶ様子は迫力満点です。2号坑・3号坑と銅製馬車の展示もぜひ見てください。

午後は西安市内に戻り、大雁塔(大雁塔)と夜の噴水ショー、無料で入れる(要事前予約)陝西歴史博物館、または旧市街をゆっくり散策するのもよいでしょう。翌日の新幹線に備えて、西安名物の刀削麺(削麺)をぜひ食べておきましょう。

💡 ポイント:兵馬俑の見学では、入口で有資格のガイドを雇うか、音声ガイドを利用することをおすすめします。背景知識なしでは「陶器の像が並んでいる」だけに見えてしまいますが、解説があることで2,200年前の歴史的スケールを実感できます。

6日目:新幹線で上海へ、夜は外灘(バンド)散策

午前中に西安北駅から上海虹橋駅まで高速鉄道(中国版新幹線)で移動。この区間が今回最長の移動で、約1,500kmを6〜7時間かけて走ります。朝発の便を選ぶのが必須です。車内には食堂車がありますが品数が限られているため、軽食を持参すると安心です。2等席の料金は約670人民元(RMB)。

午後に上海に到着したら地下鉄でホテルへ。夕方は外灘(Wàitān)へ。1920年代のヨーロッパ建築が並ぶ川沿いの遊歩道と、対岸の浦東(Pudong)の超高層ビル群が同時に楽しめます。夕暮れ時に訪れると、歴史的な建物群と対岸のイルミネーションの両方が見られておすすめです。東方明珠タワーや上海タワーが対岸を彩ります。

Shanghai Bund waterfront at dusk facing the lit Pudong skyline

夕食は外灘裏のストリートへ、または地下鉄で活気ある別の地区へ。上海料理は北方に比べやや甘めの味付けが特徴。小籠包(シャオロンパオ)生煎包(シェンジェンバオ:鉄板焼き小籠包)は必食です。

7日目:上海——豫園と旧フランス租界

午前中はまず豫園(Yùyuán)へ。旧市街に位置する明代の古典庭園で、周囲には土産物店や軽食屋台が並ぶ商業エリアが広がります。混雑を避けるため早めに訪れましょう。庭園自体は小ぢんまりとしていますが、岩山・池・東屋が細やかに配置された繊細な造りが見どころです。

午後は旧フランス租界(法租界)でのんびり散策。木陰の街路樹が続く通りにはカフェやブティックが並び、上海らしいおしゃれな雰囲気を楽しめます。田子坊(Tianzifang)や武康路(Wukang Road)はどちらも目的なくぶらぶら歩くのに最適です。高層ビルからの眺めを楽しみたい方は、浦東の上海タワー(高さ632m)の展望台へ。晴れた日には蛇行する黄浦江と上海の全景を一望できます。

Tree-lined street in Shanghai's former French Concession with cafes

翌朝のフライトの方はここで旅程終了です。今日出国する場合は、浦東国際空港(PVG)は市内から遠いため時間に余裕を持って出発してください。龍陽路(Longyang Road)駅からリニアモーターカー(最高速度300km/h)を利用すると一部の距離を短縮できます。虹橋空港(SHA)は主に国内線です。

💡 ポイント:3都市の地下鉄ルートや1日ごとのスケジュール管理にはWaysChina アプリが便利です。オフライン地下鉄マップと旅程プランナーを搭載しており、地下での電波が弱い状況でも活躍します。

都市間の移動:高速鉄道(中国版新幹線)ガイド

この旅程の都市間移動はすべて高速鉄道(中国版新幹線)がベストです。速くて時間通りに到着し、国内線の飛行機と比較すると空港での手続き時間を含めても断然快適です。

区間距離所要時間2等席(目安)
北京 → 西安約1,100 km4.5〜6時間515人民元(RMB)
西安 → 上海約1,500 km6〜7時間670人民元(RMB)

チケットは1〜2週間前から予約可能。祝日前後は特に早めの予約が必要です。予約・乗車ともにパスポートが必要です。駅では手荷物検査とID確認があるため、出発の40〜60分前には駅に到着するようにしてください(駅構内が広いため時間がかかります)。予約方法の詳細は高速鉄道チケット予約ガイドをご覧ください。

※日本人旅行者がよく混乱するポイント

  • 中国の新幹線駅は「北京西駅」「西安北駅」など名称が複数あります。必ず乗降する駅名を確認しましょう。
  • チケットは「e-ticket(電子票)」形式で、パスポートをそのまま改札にかざして通ります。紙のチケットを発券しなくてもOKです。
  • 改札は乗車時刻の30分前ほどから開きます。日本の新幹線より少し手続きが多いとイメージしてください。

旅行予算の目安

以下は1人あたり・1週間分の費用目安(国際線航空券代を除く)です。バジェット旅行とミドルレンジ旅行の2パターンを比較できます。

費用項目バジェット(人民元)ミドルレンジ(人民元)
宿泊(6泊)1,2003,000
都市間新幹線(2区間)1,1851,185
観光入場料500700
市内交通(地下鉄・タクシー)300500
食費7001,400
万里の長城日帰り200500
合計(1人あたり)約4,085約7,285

航空券を除く1週間の費用は、1人あたり約7〜12万円(バジェット〜ミドルレンジ)が目安です。B級グルメ・地下鉄利用・公共の博物館を活用すれば節約でき、プライベートガイド・タクシー・高級ホテルを選べば費用は上がります。詳細な予算内訳は中国旅行の予算ガイドをご覧ください。

おすすめの宿泊エリア

北京は王府井(Wangfujing)または前門(Qianmen)周辺が主要観光地へのアクセスに便利です。西安は城壁内・鐘楼(Bell Tower)近くに宿泊すると、観光スポットへ徒歩圏内で夜の雰囲気も楽しめます。上海は人民広場周辺または旧フランス租界エリアが地下鉄の利便性も高く、外灘へもすぐです。

3都市ともにホステルから国際ブランドホテルまで幅広い選択肢があります。繁忙期はBooking Comなどのプラットフォームで事前予約をおすすめします。

※ 中国のすべてのホテルは外国人宿泊客のパスポート情報を公安(警察)に届け出ることが義務付けられています(宿泊届出/公安届出)。チェックイン時にフロントが手続きをしてくれます。違法行為ではなく、ルーティンの行政手続きです。詳細はホテル予約と宿泊届出ガイドをご覧ください。

旅程のアレンジ方法

7日間はタイトですが、しっかり楽しめる行程です。よくあるアレンジ例:

  • もっとゆっくり旅したい方:西安を省いて北京と上海に日数を分け、頤和園や上海近郊の水郷古鎮(周庄など)への日帰り旅行に充てましょう。
  • 時間に余裕がある方:10日間に延長してもう1都市追加するのがおすすめです。10日間中国旅行モデルコースもご参照ください。
  • 初めての海外旅行や個人旅行が不安な方:初めての中国旅行ガイドでは同じルートをより詳しいロジスティクス解説付きでご紹介しています。
  • 飛行機移動を検討している方:国内線も選択肢ですが、空港での手続き時間を考えると新幹線の方が実質的に速く快適です。この旅程ではすべての区間で新幹線が勝ります。

まとめ:7日間中国旅行を成功させるために

北京→西安→上海ルートが「定番の初中国旅行コース」として長く支持されている理由は、シンプルに機能するからです。3つの個性ある都市を2回の新幹線移動でつなぎ、古代と現代の中国を無駄なく体験できます。

成功のカギは事前準備にあります:新幹線チケットと故宮(紫禁城)チケットは早めにオンライン予約アリペイ(支付宝)またはWeChat Pay(微信支付)の設定は出発前に完了VPNも中国入国前に設定済みにしておくこと。可能であれば春か秋の旅行をおすすめします。時差ぼけや天候変化のために1日程度は余裕を持っておきましょう。

これらを準備しておけば、1週間で中国の本質を体感し、「次はどこに行こう」と考えながら帰国できるはずです。

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最終更新日:2026年6月

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