荷造り

中国旅行の持ち物チェックリスト完全版

書類・支払い・スマホ設定・変換プラグ・薬・よく忘れる小物まで、カテゴリー別に網羅した中国旅行の持ち物チェックリストです。出発前に印刷してご活用ください。

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中国旅行の準備は、他の旅行先とは少し異なります。問題になるのは洋服ではなく、書類・スマホの設定・決済アプリの3点です。この3つを間違えると初日から大変な思いをしますが、きちんと準備しておけば旅はスムーズに進みます。このチェックリストは、出発前に確認すべき項目をカテゴリー別にまとめたものです。紙で確認したい方のために、印刷用PDFも記事の末尾に用意しています。

※ 日本人旅行者が特に戸惑いやすいポイントを「日本人がよく見落とすこと」として随所に補足していますので、ぜひご確認ください。

最近、持ち物に影響する変更点が2つあります。ビザ免除対象国の旅行者はほとんど紙のビザが不要になったこと、そして2025年後半から搭乗前にオンラインで入境カードを事前登録できるようになったことです。いずれも以下で詳しく説明します。

China travel essentials laid out flat: passport, phone with Alipay QR code, universal plug adapter, power bank, medication and RMB cash

絶対に忘れてはいけないもの:書類

以下の書類が不足していると、飛行機に乗れないか、入国審査を通過できません。他の持ち物は現地で調達できますが、書類だけは代替が利きません

  • パスポート — 旅行期間終了後も6ヶ月以上有効で、スタンプ用の空白ページがあること。
  • ビザまたはビザ免除の確認 — 日本のパスポートは現在、中国への一方的ビザ免除(2026年末まで延長)の対象です。観光・ビジネス・乗り継ぎなど目的別に条件が異なりますので、出発前に必ず最新情報を確認してください。144時間トランジットビザ免除を利用する場合は、第三国への乗り継ぎ航空券が必要です。
  • 帰国便または乗り継ぎ便の予約確認書 — トランジットのビザ免除入国に必要で、入国審査でも確認を求められる場合があります。
  • ホテルの予約確認書・滞在先住所 — 入境カードの記入と宿泊届出(公安届出)に必要です。
  • 事前予約した交通機関の確認書(スクリーンショット可) — 中国では紙の鉄道チケットの発行は原則なくなっています。予約済みの交通機関の確認書は印刷かスクリーンショットで保存しておきましょう。

ビザ免除の詳細は国籍や入国ポートによって異なります。最新の公式情報は国家移民管理局(中国語)でご確認ください。当サイトでもビザ免除・トランジットポリシーガイドで詳しく解説しています。

💡 ヒント:パスポート・ビザ・旅行保険証券の写真を撮影し、自分のメールアドレスに送っておくとともに、スマートフォンにも保存しておきましょう。万が一パスポートを紛失・盗難された場合、鮮明なコピーがあると大使館での再発行手続きがスムーズになります。

入境カード(新変化 — オンライン事前登録が可能に)

2025年11月20日より、中国の入境カード(入境卡、rùjìng kǎ)を到着の最大約6日前からオンラインで事前登録できるようになりました。国家移民管理局のウェブサイト、「NIA 12367」アプリ、またはWeChat(微信)やアリペイ(支付宝)のミニプログラムから手続きできます。事前に登録しておくと、入国審査場での紙の記入が省略できます。オンライン登録をしない場合は、空港のキオスク端末または紙で記入することも可能です。

⚠️ 注意:オンライン入境カードの登録は無料です。国家移民管理局は、海外の偽サイトが「代行手続き」として手数料を請求しているケースについて警告しています。必ず公式チャンネルまたは公式QRコードを使用してください。詳細は国家移民管理局の公式詐欺防止通知(英語)をご確認ください。

なお、以前あった健康申告カードは2023年11月に廃止されました。感染症の症状がある場合を除き、記入は不要です。症状がある場合は税関で自主的に申告してください。

お金:決済アプリが最優先、現金はサブ

中国ではQRコード決済が生活に完全に浸透しています。屋台・タクシー・コンビニ・自動販売機など、ほぼあらゆる場所でスキャン払いが基本です。旅行前に最もやっておくべき準備は、アリペイ(支付宝)に海外クレジットカードを登録することです。中国の銀行口座は不要で、パスポートとVISA/Mastercardがあれば約10分で設定できます。

  • アリペイ(支付宝)に海外カードを登録 — 短期旅行者には一般的にこちらの方が設定しやすいです。1回の決済上限は約3,000人民元(RMB)です。
  • WeChat Pay(微信支付) — 海外カードにも対応しており、1回の決済上限は約6,000人民元(RMB)とやや高めですが、登録がやや複雑です。バックアップとして便利です。
  • 現金(人民元) — ホテルや大型店舗では依然として使えますし、QR決済の読み取りに問題が出る場合もあるので、少額の現金を持っておくと安心です。
  • クレジットカード・デビットカード(物理カード) — 国際ホテルや北京・上海の地下鉄(タッチ決済対応が増加中)では使えますが、日常的な買い物ではあまり頼りにならないと考えてください。
💡 日本人がよく見落とすこと:アリペイやWeChat Payの設定は日本にいるうちに済ませておきましょう。中国到着後は、グレート・ファイアウォールの影響でアプリのダウンロードや登録作業がしにくくなる場合があります。

現金の持ち込み・持ち出し上限は1人あたり20,000人民元(RMB)までです。外国通貨の現金は米ドル換算で5,000ドル相当を超える場合、税関への書面申告が必要です。詳細は中国税関総署(英語)でご確認ください。

アリペイの設定手順は海外カードでアリペイを使う方法、中国の決済システム全体の解説は中国の決済システムを理解するをご覧ください。

Alipay add-bank-card screen showing fields for linking a foreign credit card on a smartphone

通信環境:インターネット接続の準備

中国本土では、日常的に使っているアプリの多くがグレート・ファイアウォールによってブロックされています。Google(マップ・Gmail含む)・Facebook・Instagram・WhatsApp・YouTube・X(旧Twitter)などが主な対象です。一方、Apple系サービス・Microsoft・Spotifyなどは基本的に使用可能です。到着後ではなく、出発前に対策を講じておくことが重要です。

SIMカードまたはeSIM

主な選択肢は2つです:

  • 中国のSIMカード(現地購入) — 外国人旅行者には、海外スマートフォンとの互換性が高い中国聯通(チャイナ・ユニコム)がよく推奨されます。購入には実名登録(パスポート提示、6ヶ月以上の有効期限推奨)が必要です。小さなキオスクよりも市内中心部の大型店舗の方が外国パスポートの登録に対応している可能性が高いです。目安として、聯通の30日間観光プランは約200人民元(RMB)でデータ約20GBですが、価格は変動しますので店頭で確認してください。
  • 出発前に購入する海外旅行用eSIM — 中国本土外のサーバーを経由してデータ通信を行う商品が多く、ブロックされているアプリも追加設定なしで使えることがあります。手軽ですが、1GBあたりの料金は高めです。
💡 重要:必要なアプリは中国に入国する前にインストールしておいてください。ダウンロードに使うアプリストア自体がブロックされている場合があるためです。当サイトの中国SIMカード・eSIMガイド必須アプリ一覧も合わせてご確認ください。
💡 地図・タクシーアプリについて:Google マップの代わりにAmap(高德地図、ガオデディトゥ)を使いましょう。英語表示にも対応しています。タクシーにはアリペイ(支付宝)またはWeChat(微信)のミニプログラム内で英語インターフェース対応のDidi(滴滴)が便利です。日本にいるうちにダウンロードし、動作確認をしておきましょう。

電子機器と電源

中国のコンセントは220V・50Hzです。主なコンセント形状はTypeA(平行2ピン)・TypeC(丸型2ピン)・TypeI(三角形3ピン)の3種類です。日本の電圧は100Vですが、最近のスマートフォン・ノートPC・カメラの充電器のほとんどは「100〜240V対応」と表示されており、中国の電圧でも問題なく使えます。充電器の本体に印刷されている小さな文字を確認してください。「100〜240V」と書いてあれば変圧器は不要で、変換プラグだけあれば大丈夫です。

  • TypeA/C/I対応のユニバーサル変換プラグ — 1つの万能プラグが、複数の安価なプラグを持つより便利です。
  • モバイルバッテリー — 地図・決済・翻訳とスマートフォンをフル活用するため、1日中電池を消耗します。航空機の機内持ち込みルールに合わせて100Wh以内のものを選びましょう。
  • 充電ケーブルと複数ポート対応のAC充電器 — ホテルのコンセント数が少ない場合があります。
  • ヘッドフォンと、写真撮影が多い方は予備のメモリーカード

変換プラグとモバイルバッテリーは出発前に準備しておく価値が特に高いアイテムです。信頼性の高い商品はAmazon Adapterでご確認いただけます。その他の電子機器についてはテクノロジー・アダプターガイドで詳しく解説しています。

Diagram of China plug socket types A, C and I with 220V 50Hz label

薬と小さな救急セット

中国への薬の持ち込みは、個人使用の合理的な量であれば問題ありません。主なルールは以下の通りです。

  • 処方薬は機内持ち込み荷物に、元の包装のまま薬局のラベルと一緒に入れておきましょう。処方箋も持参し、万が一中国で薬を補充する必要が生じた場合に備えて、薬の一般名(国際名)を医師に確認しておくと安心です。
  • 麻薬・向精神薬成分を含む薬は、医師の診断書または処方箋とパスポートを税関で提示する必要があります。
  • 市販薬の小セット — 鎮痛剤・整腸薬・乗り物酔い薬・絆創膏・アレルギー薬など。中国の薬局でも同等品は購入できますが、商品名や表示が異なるため、使い慣れたものを持参した方がトラブルを避けられます。
💡 日本人がよく見落とすこと:日本で市販されている薬(特に風邪薬・咳止め)の中には、中国で規制対象となる成分(コデイン・プソイドエフェドリン等)を含むものがあります。不安な場合は出発前に薬の成分を確認し、処方薬については必ず処方箋を携帯してください。

中国への薬の持ち込みルールについては、上海市政府の公式まとめ(英語)も参考になります。特殊な薬を服用している方は、出発前に必ず確認してください。

⚠️ 注意:日本では市販されている薬が、中国では規制・制限されている場合があります。油断しないでください。基本的な鎮痛剤より強い成分が含まれる場合は、処方箋と関連書類を必ず携帯してください。

税関:持ち込める物・持ち込めない物

非居住者の旅行者に対して、免税となる個人使用品の合計金額は2,000人民元(RMB)までです。それを超えると課税対象になる場合があります。タバコ・アルコールの免税枠は以下の通りです(香港・マカオ経由の場合は半量になります)。

品目免税枠(香港・マカオ以外のルート)
アルコール(12%ABV以上)1,500ml
紙巻きたばこ400本
葉巻100本
タバコ(刻みたばこ)500グラム

※ 16歳未満の旅行者はタバコ・アルコールの持ち込みはできません。これらの数値は公式税関ガイダンスに基づいていますが、上限は変更される可能性があります。上限に近い量を持ち込む予定の方は、出発前に最新情報を確認してください。

衣類と日常的に役立つ小物

服装は訪問する季節と地域によって大きく異なります — 中国は亜寒帯のハルビンから亜熱帯の三亜(サンヤ)まで、多様な気候帯を持つ広大な国です。季節別の服装については季節別服装ガイドで詳しく解説しています。服以外で「持ってきてよかった」と感じる小物類はこちらです。

  • 歩きやすいシューズ — 観光スポットを巡ると1日15,000歩以上になることも珍しくありません。
  • 折りたたみ式デイバッグ — 日帰り観光に便利です。
  • ポケットティッシュとハンドサニタイザー — 公共トイレにトイレットペーパーが備え付けられていない場合があり、和式(しゃがむタイプ)のトイレも残っています。※ 日本人旅行者にとって特に重要なポイントです。
  • マイボトル(水筒) — 駅・空港・ホテルに温水・冷水のウォーターサーバーが設置されていることが多いです。水道水は基本的にそのまま飲まず、ペットボトルかお湯を沸かしたものを飲みましょう。
  • ホテルの名前と住所を中国語で書いたカード — タクシー運転手への案内や、スマートフォンの電池切れ時に非常に役立ちます。

宿泊届出(公安届出) — 到着前に知っておくべきこと

外国人旅行者は全員、宿泊届出(住宿登记、zhùsù dēngjì)が義務付けられています。ホテルに宿泊する場合は、チェックイン時にフロントが自動的に手続きしてくれます — パスポートをすぐに出せるようにしておきましょう。知人宅や一部の短期賃貸(民泊)に宿泊する場合は、到着後24時間以内に最寄りの派出所(警察署)での届出が必要です。北京・上海など一部の都市ではオンライン自主届出も可能になっています。詳細は中国政府の公式ガイダンス(英語)および当サイトのホテル予約・宿泊届出ガイドをご覧ください。

緊急連絡先:スマートフォンに保存しておくべき番号

出発前に、国家移民管理局の12367ホットラインをスマートフォンに保存しておきましょう。入国・滞在に関する質問に、24時間・多言語(中国語・英語・ロシア語・日本語・韓国語)で対応しています。海外からは+86-12367へ、または「NIA 12367」アプリからも利用できます。詳細は12367サービスガイド(英語)をご確認ください。その他の緊急連絡先は当サイトの緊急連絡先一覧をご覧ください。

Foreign traveler holding passport and smartphone inside a modern Chinese high-speed train station

出発前の最終チェックリスト

フライトの前日に以下の項目を確認しましょう:

  1. パスポートの有効期限が6ヶ月以上あること、ビザ免除の適用を確認済みであること
  2. 帰国便・乗り継ぎ便の航空券とホテルの住所を印刷またはオフラインで保存済みであること
  3. 入境カードのオンライン事前登録を完了していること(任意ですが時間の節約になります)
  4. アリペイ(支付宝)に海外カードを登録済み、WeChat Pay(微信支付)もバックアップとして準備済みであること
  5. SIMカードまたはeSIMの手配済み、または現地購入の計画があること
  6. Amap(高德地図)・翻訳アプリ・Didi(滴滴)をインストールし、日本で動作確認済みであること
  7. ユニバーサル変換プラグとモバイルバッテリーを荷物に入れたこと
  8. 処方薬を機内持ち込み荷物に入れ、処方箋・関連書類と一緒にしたこと
  9. ホテルの名前と住所を中国語で書いたカードを準備したこと
  10. パスポートと重要書類のコピーを自分のメールアドレスに送信したこと
  11. 12367ホットラインをスマートフォンに保存したこと

まとめ

中国旅行前に最低限準備すべきことを3つ挙げるとすれば、書類・決済・通信環境です。有効なパスポートと正しいビザステータス、海外カードを登録したアリペイ(支付宝)、そして正しいアプリをインストールしたデータプランの3つを準備しておけば、初めて訪れる旅行者が遭遇するトラブルの約9割を回避できます。変換プラグ・薬・ホテルの住所カードなども、準備すべきだとわかっていれば難しくはありません。

このチェックリストの印刷用PDFをダウンロードして、荷造りをしながら確認してみてください。まだお済みでない方は、ご自身の国籍のビザ免除ルールの確認と決済アプリの設定から始めましょう — どちらも少し時間がかかるので、出発のかなり前に済ませておくのがおすすめです。

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最終更新日:2026年6月

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